内容説明
寄生虫は有史以前から人類とともにあった。それは単に寄生するものと宿主の関係という単純なものではなく、寄生虫の生活環には第三の中間宿主が存在することも多く、それを含めた生態系には環境変化や進化の問題までが関わる。また、犯罪の証拠にもなり、人間の精神活動にもさまざまな影響を与えている。人間に最も忌み嫌われる客人の物語。
目次
第1章 見えない敵―歴史に現われる寄生虫
第2章 危険な市場―食と寄生虫
第3章 飲料水への警告―水と寄生虫
第4章 不法入国者―人の移動と寄生虫
第5章 宿主を支配する寄生虫―SFのような寄生虫の振る舞い
第6章 鏡の家の中―寄生虫のさまざまな側面
第7章 犯罪をあばく寄生虫―意図しない証拠の保全
第8章 新興寄生虫症―予期せぬ出現
第9章 寄生虫の絶滅―寄生虫と人の相互作用
著者等紹介
ドリスデル,ローズマリー[ドリスデル,ローズマリー] [Drisdelle,Rosemary]
医学分野、特に寄生虫学の研究がバックグラウンドに持つフリーランスのサイエンスライター。一般向けの基礎的な科学解説、技術解説に焦点をあてた執筆活動を行なっている。科学解説分野の執筆では感染症、特に人間の社会と文化に影響を与えてきた寄生虫に興味を持っている
神山恒夫[カミヤマツネオ]
1946年北海道札幌市生まれ。北海道大学獣医学部を卒業し、国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)に勤務。2007年定年退職。専門は人獣共通感染症。獣医学博士
永山淳子[ナガヤマアツコ]
1961年生まれ。図書館情報大学(現筑波大学図書館情報専門学群)卒業。洋書輸入代理店勤務ののち、主として自然科学書の包括的校正作業などに携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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