内容説明
コンピュータによるデジタル技術は人間を幸福にしただろうか?パソコンが使えずリストラされる中高年。メールのやりとりがもとで平気で人を殺傷する若者。デジタル革命に呑み込まれて表現力や個性を失った芸術や文化―デジタル技術がもたらした便利さと引き替えに、何かが狂ってしまった。現代文明の盲点と、その対処法を解明する。
目次
第1章 デジタルストレスの時代
第2章 デジタル通信時代が生んだ新たなストレス
第3章 デジタル技術が文化を破壊する(音楽の現場から;美術や映像の現場から;文芸の現場から)
第4章 デジタルストレスの正体を探る
第5章 デジタル文化とうまくつきあうために
著者等紹介
鐸木能光[タクキヨシミツ]
1955年生まれ。上智大学外国語学部卒業。『マリアの父親』(集英社)で第4回「小説すばる新人賞」受賞。小説、エッセイの他に、電脳執筆論に関する執筆活動も精力的にこなしている。また、ギターデュオKUMUNAを結成し、インディーズレーベル「タヌパック」から自作曲のCDを発表するなど、音楽活動にも力を入れている。文芸ネット、著作権証明機構準備サイト発起人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。