内容説明
本書では、多岐にわたる微量元素の役割を語るために、多くの学問的および社会的分野に少しずつ入り込んだ。すなわち、産業、文学、医学、芸術、歴史学、犯罪学の分野、そして細胞や酵素の微視的な世界や宇宙の広大無辺な空間に至るまで、種々の分野を覗きこんできた。微量元素の研究は、このような無数の世界を統合するひとつの原理について教えてくれる。すなわち、万物は、あたかも、無駄のない目的と設計のもとに創造され、連結されているかのようである。
目次
第1章 髪の毛と史実
第2章 人はみな草だ
第3章 体内の微量元素
第4章 水銀とヴィーナス
第5章 日常生活の中の鉛
第6章 ジョッキに盛られた死
第7章 証人席の化学者
自然界に存在する元素の表