米中戦略関係

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784805111314
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C3031

出版社内容情報

両国の大戦略を歴史と現実からひもとき、中長期的な展望とシナリオを提示する。揺らぐ国際秩序の下、両大国の関係を読む叡知こそ、日本の生き残るすべである。
▼現在、米中両国の政策担当者はお互いを、当面親しくはしているが潜在的には敵対の可能性を否定できない「フレネミー(フレンドとエネミーの合成語)」と見ているという。▼二つの強国は「ツキジデスの罠」に陥り、衝突することになるのだろうか。両国の大戦略を歴史と現実からひもとき、中長期的な展望とシナリオを提示する。

序 章  米中は「ツキジデスの罠」に陥るのか
第1章  力の移行と戦争・平和
第2章  米国の大戦略と中国
第3章  中国の自己主張と米国
第4章  核不拡散・非核化と米中関係
第5章  海洋秩序と米中関係
第6章  米中間の戦略的安定
第7章  中国A2ADと米国の対応
第8章  米中戦略関係の将来


梅本 哲也[ウメモトテツヤ]
著・文・その他

内容説明

安定か、衝突か?揺らぐ国際秩序の下、両大国の関係を読む叡知こそ日本の生き残るすべである。

目次

第1章 力の移行と戦争・平和
第2章 米国の大戦略と中国
第3章 中国の自己主張と米国
第4章 不拡散・非核化と米中関係
第5章 海洋秩序と米中関係
第6章 米中間の戦略的安定
第7章 中国A2ADと米国の対応
第8章 米中戦略関係の将来

著者等紹介

梅本哲也[ウメモトテツヤ]
静岡県立大学国際関係学部教授。1953年岡山県生まれ。東京大学教養学部卒業、プリンストン大学大学院博士課程(政治学)修了(Ph.D.)。東京大学教養学部助手、静岡県立大学国際関係学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッキー提督

2
基本的には極端な議論に傾斜することなく、この分野の様々な視覚を紹介している。ただしこの分野で新しい議論を5年以上探索していなかった自分でも、目新しいと思える議論や知見が多く出てくることはなかった。この領域について基本的な事柄を確認・再確認したい時には最適な1冊と言えるかもしれない。その中では第6章はやや刺激的な議論に感じたため、この分野に継続的に関心を抱いている方に一読いただき感想を聞きたいと感じた。2020/08/03

サブロウ

1
米中の戦略関係の安定のためのシナリオを戦略的安定の理論研究から、米中関係の具体事象を考察する。 「戦略的安定」の概念自体が米ソ冷戦期の核による相互脆弱性を基礎としたものだ。米中においては現時点で核の対称性はなく、冷戦期の論理による安定は望めない。通常兵器や地域紛争を含んだ複合的な安定を考える必要がある。結局、本書の米中に合うよう再定義された「戦略的安定」概念が曖昧で、結論も特にない。米ソアナロジーで米中の軍事を語れない一事象だろう。 A2AD戦略とそれへの対抗戦略の議論は我が国の安全に直結する重要な問題だ2021/10/28

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