出版社内容情報
小社から昭和11年に刊行された近衛文麿の青年期の論文/エッセー集を新仮名遣いで完全復刊。政治指導者として早くから将来を嘱望された青年貴族は、第一次大戦後の世界秩序を定めたパリ講和会議で何を見、何を感じたのか。
第一篇「身辺瑣談」 西園寺公のこと/印象に残る人々/国家と人物/エドワード・グレーの風格
第二篇「渡米二月記」 ワシントン印象記/ニユーヨーク感想/在米邦人と語る/米国より帰りて
第三篇「欧洲大戦平和会議の紀行」 媾和会議所感/媾和条約調印式を見る/ラインの旅
第四篇「貴族院論」 我国貴族院の採るべき態度/英国両院争闘史の一コマ
第五篇「国際平和の新基調」 英米本位の平和主義を排す/世界の現状を改造せよ/国際平和の根本問題
目次
第1篇 身辺瑣談(身近瑣談;西園寺公のこと ほか)
第2篇 渡米二月記(ワシントン印象記;ニューヨーク感想 ほか)
第3篇 欧洲大戦平和会議の紀行(媾和会議総会を見る;媾和会議所感 ほか)
第4篇 貴族院論(我国貴族院の採るべき態度;英国両院争闘史の一齣)
第5篇 国際平和の新基調(ハウス大佐に答う;英米本位の平和主義を排す ほか)
著者等紹介
近衛文麿[コノエフミマロ]
1891(明治24)年10月12日~1945(昭和20)年12月16日。五摂家である近衛家の第三十代当主。父、篤麿の病没後、公爵を襲爵。貴族院議員となり、貴族院議長をはじめ三次にわたる内閣総理大臣など、戦前期の政界で様々な要職を歴任する。第一次内閣期には、盧溝橋事件を契機とする日中戦争が起こり、戦時体制への移行を進める国家総動員法を施行した。第二、三次内閣では大政翼賛会を創設し、新体制運動を進めると共に、大東亜共栄圏の建設を掲げて日独伊三国軍事同盟や日ソ中立条約を締結するなどした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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