出版社内容情報
エクソン・モービル(スタンダード・オイル)の長期にわたる維持,成長要因を同社の20世紀初頭における戦略的活動に注目し考察する。
内容説明
本書はStandard Oil Company(New Jersey)のいわゆる解体後の企業活動、なかでも特に研究開発活動に焦点を当て、それらを企業の主体性を重視する観点から考察することを目的としている。より短的に言えば、同社の20世紀初頭における戦略的活動について考察することを目的としている。
目次
第1章 解体命令による影響とその対応(解体命令とその影響;解体後の経営課題;事業拡張の開始;拡張戦略採用の諸要因)
第2章 事業拡張戦略の展開(Jersey Standardの組織構造;各事業部門における事業拡張;事業拡張の成果;事業拡張戦略の意義)
第3章 分解プロセスの開発と研究開発組織の成立(ガソリン需要の拡大と分解プロセス技術;分解プロセスの導入;原油閣下宇と原油調達;Tube and Tankプロセスの展開)
第4章 製品開発活動の展開(製品開発活動としてのアンチノックガソリン開発;ノッキング問題の状況;Jersey Standardのアンチノックガソリン製品開発活動)
第5章 研究開発組織の活動とマネジメント(開発部門における組織編制と構成メンバー;研究開発活動の概要;開発部門のマネジメント;開発部門のマネジメントについてのまとめ)
補論 自動車の普及とその影響力(自動車の普及;自動車産業による他産業への影響)
著者等紹介
坂本義和[サカモトヨシカズ]
1997年慶應義塾大学商学部卒業。2002年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。同年立教大学経済学部有期助手。2005年博士(商学)慶應義塾大学。同年千葉経済大学経済学部講師、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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