内容説明
直木賞受賞から27年、67歳で出家した著者は3000日余のタイ僧院暮らしで何を学んだのか?前作『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』に加えて描く「仏法」の修学と「瞑想」修行。ブッダの海を歩いた異国での稀有な体験と実践がここに実を結ぶ。テーラワーダ仏教の知られざる「利他」を語る書。
目次
第1部 托鉢と戒律(地をゆく日々の光景;最小限の心を説く教え;二二七戒律とその理念;語り伝えの伝統と三宝主義)
第2部 瞑想と仏法(ヴィパッサナー瞑想というもの;修習すべき四項目のテーマ;煩悩の正体と善なる法;さらなる瞑想をゆく;無常と無我の「苦」を観る;瞑想の終盤を迎えて;八正道と悟りの階段;ヴィパッサナー瞑想の完結;「悟り」とは何かの問題;瞑想の果実は個々のもの)
著者等紹介
笹倉明[ササクラアキラ]
作家・テーラワーダ僧。1948年兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒。80年『海を越えた者たち』(すばる文学賞入選)で作家活動へ。88年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第6回)、89年『遠い国からの殺人者』で直木賞(第101回)を受賞する。2016年チェンマイの古寺にて出家し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 結婚するまで帰らない【電子限定特典ペー…