内容説明
何気ないひと言で救われる人がたくさんいる
家族や友人に言えない悩みでも、医療者にだけ相談できることがある。
その声を聞き、夢や希望を与えるためにどんなことばをかけられるか――。
患者の不安に寄り添い、臆せず、気負わずに伝えることの大切さを説いたエッセイ。
「田中君なんかそこら辺にいる15歳のガキと同じなんやで」
透析治療が始まり生きる気力も目標も失っていた時にかけられた、ある看護師のことば。
それは、幼少期から行動を制限され、自分は人とは違うと感じていた著者の心に強く響き、自身が看護師を目指すきっかけとなった。
医療者、そして慢性腎臓病を抱える患者の両方の立場から、「ことば」が与える力の偉大さを描いた回想録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
asato
1
タイトル通り、患者さんを病人にするのかヒトにするのかは、声のかけ方次第なのだと改めて実感した。患者さんは制限を守りたくても守れない状況にある。分かっているのにできない状況(環境)にあり、そのできないことを医療者が分かってあげないといけない。分かっているのに注意されると、それは本音を話してくれない原因となり、患者さんはますます心を閉ざしてしまう。 自分に置き換えて想像すると、その通りだと思う。 だからこそ、慢性疾患の患者の病態を悪化させないことへの関わり、特に生活習慣に関することの伝え方って難しい。2026/05/17
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