内容説明
明治時代、在家から僧となり、サンスクリット学、仏教学の世界的権威となった人がいる。荻原雲来と渡辺海旭である。この二人はドイツに留学して起居を共にし、ドイツの師が菩薩と呼んだほど刻苦精励した。本書は当時ドイツに留学した人びととこの二人のドイツ体験を追ったものである。
目次
1 近代における原典研究の幕開け
2 日本人からみたドイセン
3 オルデンベルクに出会った日本人
4 ロイマン門下の日本人
5 近代における原始仏教学の導入―『阿含経』に光を当てた人びと
6 洋行前の荻原雲来
7 荻原雲来のドイツ
8 荻原雲来の帰朝
9 荻原雲来の人と学問
10 渡辺海旭のドイツ
11 荻原、渡辺とローゼンベルク
著者等紹介
西村実則[ニシムラミノリ]
1947年、富山県生まれ。大正大学大学院博士課程修了。現在、大正大学仏教学部教授博士(仏教学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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