出版社内容情報
40年の親交をもち、ともに85歳を超えた禅僧とカトリック神父が互いに、気兼ねなく両教への疑問をぶつけあい、自由に語り合った。
? 出家の動機
仏縁に導かれて キリスト教との出逢い 神父への道 禅寺に育てられて
「禅とキリスト教懇談会」設立
? 宗教とは何か
私にとっての宗教 人生と宗教 仏教の反超越主義 宗教対話への期待
? 坐禅と祈り
デカルトの「われ」 本当の自分に出逢う 祈りについて 神の子と原罪
キリスト教と親鸞
? 悟りと見神
悟りを超える 神を見るということ 見る宗教と聴く宗教 日本のキリスト教
? 無神論と有神論
キリスト教とマルキシズム イエズス会の学校出身のマルクス
? 自力と他力
自力と他力
? 慈悲と隣人愛
人を助けて破門された話 善いサマリア人 人の助け方
? 人間は罪びとか
人間の本性について 仏教徒の願い 信仰と自助努力 神父の発言の自由
罪を赦す権能 神学者と司祭 懺悔と告白 道徳と宗教
? 幸福とは何か
キリスト教が説く幸福 禅者の遊戯三昧 国際化の時代と宗教対話
ふたたび幸福について 病いの見舞い方 檀家・信者との付き合い方
苦あれば楽あり 教会と寺院
? 死を迎える態度
逆立ちして死んだ禅僧の心 魂の不滅(キリスト教の死生観)
来世はあるか
あとがき
西村 惠信[ニシムラ エシン]
著・文・その他
越前 喜六[エチゼン キロク]
著・文・その他
内容説明
40年の親交をもち、ともに85歳を超えた禅僧とカトリック神父が互いに、気兼ねなく両教への疑問をぶつけあい、自由に語り合った。宗教とは。坐禅と祈り。悟りと見神。無神論と有神論。慈悲と隣人愛。人間は罪びとか。幸福とは何か。死を迎える態度。…
目次
1 出家の動機
2 宗教とは何か
3 坐禅と祈り
4 悟りと見神
5 無神論と有神論
6 自力と他力
7 慈悲と隣人愛
8 人間は罪びとか
9 幸福とは何か
10 死を迎える態度
著者等紹介
西村惠信[ニシムラエシン]
1933年滋賀県に生まれる。2歳のとき出家。花園大学仏教学部卒業の後、南禅寺の柴山全慶老師について参禅弁道。1960年米国ペンシルヴェニア州ペンデルヒル宗教研究所に留学し、キリスト教を研究。1970年京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程を満期退学。以来、花園大学教授として禅思想を講ず。現在、花園大学名誉教授(元学長)、臨済宗妙心寺派興福寺閑栖
越前喜六[エチゼンキロク]
1931年秋田県に生まれる。1958年上智大学文学部哲学科卒業。1960年同大学院哲学研究科修士課程修了、1967年同大学院神学研究科修士課程修了。在学中、カトリック・イエズス会に入会。1966年に神父に叙階。1969年上智大学文学部教授。2000年より名誉教授。在職中、一般教育主事、図書館長、職業指導部長、副学長などを歴任。専攻は、人間学・宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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