出版社内容情報
禅思想を世界に広めた鈴木大拙。西田幾多郎らとの交友、米国生活。新たな資料を駆使し、大拙の若き日の苦渋、その後の思想形成を辿る
目 次
I 鈴木大拙の原風景
1 逆境と宗教性の胎動
2 心友 山本良吉のこと
3 初めての旅、そして上京
4 禅僧とはこういうものか
5 近代の禅者 釈宗演との邂逅
6 ポール・ケーラスの登場
7 『仏陀の福音』
8 渡航費をどうするか
9 ラサールの印象
10 異郷のエレジー
11 女性への開眼
12 人生の歓び、あるいは悲しみ
13 D・T・スズキと美穂子さん
14 その厳かなる生の終焉
? 大拙小論
1 鈴木大拙における個人と世界
2 明治青年僧たちの気骨
3 ポール・ケーラスの宗教思想
4 上向く「大拙」下向く「寸心」
5 老博士の涙
6 ポスト鈴木の時代
7 禅仏教の国際化をめぐる問題
8 転機に立つ日本の禅
9 世界の中の六祖壇経
10 禅を現代にどう活かすか
11 禅僧から見るキリスト教―東西宗教交流を通して
12 キリスト教理解の一側面
13 東西霊性の交流とは何であったか
14 沈黙と対話
初出一覧
西村 惠信[ニシムラ エシン]
1933年、滋賀県生まれ。2歳のとき出家、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。花園大学仏教学部(禅学専攻)卒業後、南禅寺僧堂(柴山全慶老師)にて参禅修行。米国ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教研究)、京都大学大学院(宗教学専攻)博士課程修丁。花園大学名誉教授(元学長)、文学博士。2005年より(財)禅文化研究所所長。著書に『己事究明の思想と方法』(主著)、『キリスト者と歩いた禅の道』(以上、法蔵館)、『臨済録をめぐる断章』、『無門関プロムナード』、『十牛図―もう一つの読み方』(以上、禅文化研究所刊)、『無門関』(岩波文庫)ほか多数。
内容説明
不立文字の禅を英語によって説き、禅思想の世界化を果たした鈴木大拙。西田幾多郎・山本良吉らとの交友、禅への開眼、米国生活体験、そして「日本的霊性」の喧伝…。新たな資料を駆使して、大拙の若き日の苦渋と、その後の思想形成の軌跡を辿る。
目次
1 鈴木大拙の原風景(逆境と宗教性の胎動;心友山本良吉のこと;初めての旅、そして上京;禅僧とはこういうものか;近代の禅者釈宗演との邂逅 ほか)
2 大拙小論(鈴木大拙における個人と世界;明治青年僧たちの気骨;ポール・ケーラスの宗教思想;上向く「大拙」下向く「寸心」;老博士の涙 ほか)
著者等紹介
西村惠信[ニシムラエシン]
1933年滋賀県に生まれる。2歳のとき出家、臨済宗の僧籍に入る。1956年花園大学仏教学部卒業。南禅寺専門道場柴山全慶老師について参禅弁道。1960年アメリカペンシルヴェニア州ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教を学ぶ)。1967年京都大学大学院(宗教哲学専攻)博士課程修了。1970年花園大学教授。2002年花園大学学長(2005年まで)。現在、(公財)禅文化研究所長。花園大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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