内容説明
天台の『法華玄義』は、中国・日本で、仏教を理解するために最も広く深く読み継がれた典籍の一つ。特に、天台宗が依拠し、日蓮数学の基礎理論を提供した重要な書物。(1)「妙法蓮華経」という経題は何を意味するのか、(2)教えの根拠となる真理とは何か、(3)釈尊の修行の因と修行によって得られた仏としての果とは何か、(4)衆生の疑いを断ち、信を生じさせる救済の働きとは何か、(5)釈尊の説法全体の中でどのような位置を占めるのか、という五つの視点から『法華経』という経典を総合的に解明した。
目次
序章 『法華玄義』とは何か
第1章 智〓(ぎ)の生涯と「妙法蓮華経」の略釈
第2章 七番共解(五重玄義の総論)
第3章 五重各説1(五重玄義の各論)
第4章 五重各説2(五重玄義の各論)
第5章 五重各説3(五重玄義の各論)
第6章 五重各説4(五重玄義の各論)
著者等紹介
菅野博史[カンノヒロシ]
1952年福島県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。創価大学文学部教授、中国人民大学講座教授。文学博士(東京大学)。専門は、仏教学、中国仏教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。