内容説明
本書は、各地域の碑銘学・考古学などの特殊研究を基礎として全体を概観したもので、東南アジア全体の古代史・中世史の概説として世界最初のものであり、他の類書がないので東洋史を学ぶ人の必読書である。
目次
第1章 国と住民
第2章 ヒンドゥー化
第3章 最初期のヒンドゥー諸王国(初めから4世紀中ごろまで)
第4章 インドシナとインドネシアの2回目のヒンドゥー化(4世紀中ごろから6世紀中ごろまで)
第5章 扶南の解体(6世紀中葉から7世紀末まで)
第6章 シュリーヴィジャヤの発展 カムボジャにおける分離 ジャワにシャイレーンドラ王朝の出現(7世紀末から9世紀初めまで)
第7章 アンコール王制の建設、スマトラのシャイレーンドラ王朝(9世紀の初めの三つの4分期)
第8章 アンコールの王制とシュリーヴィジャヤの隆盛(9世紀末から11世紀初めまで)
第9章 3人の大王。カムボジャのスールヤヴァルマン一世、ジャワのアイルランガ、ビルマのアノーラタ(11世紀の初めの三つの4分期 1000年~1075年)
第10章 カムボジャのマヒーダラプラ王朝、ビルマのパガン王朝、ジャワのカディリ王国(11世紀末と12世紀の初めの三つの4分期 1100年~1175年)
第11章 カムボジャの最盛期 ビルマにシンハリー仏教を導入 ジャワのシンガサリ王国(12世紀最後の4分期と13世紀の初めの二つの3分期 1175年~1266年)
第12章 蒙古人の征服の反響(13世紀のさいごの3分期)
第13章 ヒンドゥー諸王国の衰微(14世紀の前半)
第14章 ヒンドゥー諸王国の終り 14世紀中葉からポルトガル人のマラッカ占領(1511年)まで