短歌新聞社文庫<br> 渚の日日 - 歌集

短歌新聞社文庫
渚の日日 - 歌集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 134p
  • 商品コード 9784803911787
  • Cコード C0192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

47
《空をゆく孤り孤りの見るものかグレゴリー・ペックの映画始まる》《軋みつつ機体大きく揺るるとき戦時のごとく心さわげり》太平洋上で体に刻まれる揺れは、不安というより人間孤りの生を揺り動かす何かだ。戦時を振り返らせる揺れが歌集全体の基調となっている。《音立てて翅搏ち合へる揚羽二羽ひとつとなりて谷に堕ちゆく》夢のような情景だが、二首後に《トラックの荷台にありし若者がとび降りとび降りただに散りゆく》とある。堕ちる、散る…日常にあって幻を見る瞬間だろうか。ひたすら生活に即いた歌は苦手であるが、修練を経た整いは感じる。2016/02/18

kaizen@名古屋de朝活読書会

21
#島田修二 #短歌 家といふかなしみの舟成ししよりひとは確かに死へと漕ぎゆく 佐伯晴子の歌に思ひ出づ戦後といふ輝く日日をわれも学びき #返歌 悲しみが家にあるとき家は舟波に揺られて我儘効かぬ 2016/11/01

bittersweet symphony

0
島田修二(1928-2004)さんの50歳代の歌集になります。自身が読売新聞社を辞めるまでのドキュメンタリー的な内容といえますが、実生活と歌との距離のとり方が個人的にはちと違和感。こういう私小説的な短歌は、どっぷり浸かってからターンして最大限に距離をとった位置からどう読めるかというのがポイントのような気がしている個人的な観点からすると、不満が残る部分ですね。ネットで検索したら雑誌廃刊や息子さんの去就に関連しての奥さんとの離婚のゴタゴタのゴシップが出てきてちと驚きました。2010/07/22

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