内容説明
心筋梗塞で3分の2を失った心臓で、なお輝く命―軽井沢から北御牧に移りさらに深化した精進のレシピ!
目次
前書 典座修行
本篇 蔬食三昧
後書 東坡羹
巻末エッセイ 『精進百撰』ができるまで(山口昭男)
著者等紹介
水上勉[ミズカミツトム]
1919年、福井県生まれ。38年、立命館大学国文科中退。種々の職業を経た後、48年、処女作『フライパンの歌』を発表。松本清張の影響を受けて推理小説を書き始め、『霧と影』『海の牙』が直木賞候補となり、61年、『雁の寺』で直木賞を受賞。2004年、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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明るい表通りで🎶
35
著者の水上勉が、70歳のとき、心筋梗塞を患って、39日間集中治療室で一命を取り留めた。三年間の病院生活のあと、三分の二の壊死した心臓とともに、東京生活を離れ、信州の里山に生活を移し、畑を造って野菜を育てながら、自炊生活をした。その時の精進料理の紹介してある。子供時代、縁あって、禅宗の調理を習った経験もある水上勉。2025/03/04
こけこ
4
精進料理の世界、奥が深い。読んでいて楽しいし、レシピ本としても、器の本としても素晴らしさが伝わる気がする。2024/01/31
剛田剛
3
二匹目のドジョウは存在しなかった。「土を喰う日々」に劣ること甚だしい。嫌らしい、実に低俗な本である。「ブンカジン」のダメなところの煮しめみたいな一書である。とにかく瀬戸内寂聴の名前が出てきたら全部厄ネタと言って差し支えあるまい。2023/03/06