内容説明
毛利元貞―彼が最強の軍隊への入隊を目指し日本を出発したのは、84年1月11日のことだった。彼はアメリカ海兵隊の徴募事務所を訪れるが、入隊を果たせず、一転してフランスに向かう。そこには外人部隊があるからだ。志願者を受付けるパリ郊外のフォル・ド・ノジャンに着いたとき、彼のポケットにはわずか10フランが残されているのみであった。こうして毛利青年のフランス外人部隊における3年間が始まった。毛利青年の熾烈な戦争体験と生きざまを描くノンフィクション。
目次
第1章 入隊志願
第2章 訓練部隊
第3章 第13准旅団
第4章 強者たちのあいだで
第5章 砂漠に生きる知恵
第6章 外人部隊と酒
第7章 ソ連軍と戦闘か!
第8章 伍長昇進にチャレンジ
第9章 フランス語との格闘
第10章 コマンド・トレーニング・センター
第11章 迫撃砲のスペシャリストに
第12章 重機関銃の専門課程
第13章 奇襲作戦
第14章 有給休暇とパリの日々
第15章 第2外人歩兵連隊へ
第16章 外人部隊のトンマたち
第17章 外人部隊のすべて
第18章 外人部隊の使用兵器