アース・スターコミックス 魔法少女なんてもういいですから。 〈１〉

双見酔

アース・スターエンターテイメント（2016/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 157p／高さ 19cm
• 商品コード 9784803008425
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ソラ]

空の下屋根の中以来の双見酔さん。相変らずぐだぐだ日常系書かせたら天下一品だなぁと思う。面白かった。

2016/04/30

[サイバーパンツ]

日常系漫画には、大きく分けて、かわいさとシュールさをほんのりと湛えたあずまんが系と、萌え一点突破のけいおん系の二つがあるが、本作は前者。あずまんが系の少し毒気ありつつ、ゆったりとした空気感に、魔法少女をメタったネタや緩めの百合、社畜、ネトゲ廃人などのネットネタなど、流行りの記号が上手く組み込まれており、くすりと笑える。彩度が低めの絵もこの空気感に合っており、水彩画チックな背景やパステル調のキャラデザ、出合小都美opが印象的なアニメでも、この絵の魅力を原作以上に引き出していた。

2016/10/05

[白義]

魔法少女というのはその可愛さ華やかさの裏で、命がけで恐ろしい敵と戦うものだという謎の風潮が確立された世知辛い世の中。そんな風潮をそこはかとなくパロりそういう世界ではないですよとやんわりと日常を描く、毒があるようでなんとも癒される独特の空気感。ゲスマスコットに見えて実は被害者役のミトンに対する少女たちの当たりのキツさに笑うが当たりがきついのに基本的には登場人物全員善良なのがよく伝わる。過去は大きな戦いがあったことを匂わせていて、戦後の平和な魔法少女を描いているのだと見るといろいろ興味深い構図。好きな配分です

2017/01/14

[まゆにゃ]

ふたみん先生アニメ化おめでとうございます。とらのあなだから早売りだったのかな？帯で『絶賛放送中』になっているけど、明後日からだよね？っていう。内容的にはふたみん先生が魔法少女描くとこうなるかな、っていう。っていう。ちやちゃんが良いキャラだと思いました。猫っ可愛がりして殴られたい系。

2016/01/09

[烟々羅]

肩の凝らない作品。　そういえば肩の凝らないゆるふわ漫画で、あいだに挟む掌編に設定を明かすのは最近の傾向だなと思った。　おなじ序盤がゆるふわに見える作品でも、大きなストーリを隠していてそこへの導入である作品ほど、はじめのうちは設定について語らない傾向があるよね。　　そして設定が明かされるのは、それを求めるファン　（ときに造形師だったり映像作品関係者だったりするかもしれないが、とりあえずファン）層の変化によるものだと時の流れを感じる。

2016/09/26