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嫁の心得

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784803004953
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

農家から武家に嫁いできた六尺を超える大女のいのは、祝言の日、自分をひとめ見て顔を曇らせた夫となる人をみてショックを受ける。嫁入りした高橋家は下級武士の家柄で、いのの持参金五十両が目当てだったのだ。やがて妻として、嫁としての幸せをつかみかけたいのだったが、ある日、夫・源之助が城下で討たれてしまう。武家の嫁として凛として生き抜く、ひとりの女の生きざまを描いた傑作小説。第1回日本エンタメ小説大賞“大賞”作品。

著者等紹介

中得一美[ナカエヒトミ]
作家。『嫁の心得』で、第1回日本エンタメ小説大賞“大賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

71
時代小説かと思って読み始めたが、最初のページで駕籠かきが「リズムを取ろうと」していて違和感。「調子を合わせる」と書いてほしい。その後も「矍鑠」とか「そんな事とは露知らず」など、言い古された表現ばかり。展開も速いだけで深まりがなく、腑に落ちない表現が気になる。180ページに「確信に迫ろうとしていた」とあるが、これは「核心」のはず。終盤から結末にかけても、展開がいい加減と言うか、寄せ集めと言う感じ。時代小説じゃなくて「エンタメ小説」って帯に書いてあったのを見落とした私がバカでした。次、行ってみよう(笑)。2014/05/16

カピバラ

28
面白かった。野暮ったかったいのの姿が、中身とともに凛としていくのが良かった。しかし、不自然に美しくなりすぎないのが、自然でよかった。まさか終わりがBLだとは…(笑)時代劇とおもいきや、エンターテイメント小説でしたね。2014/07/18

のんちゃん

15
六尺(約180㎝)を超える大女のいのは50両の持参金付きで、農家から下級貧乏武家に嫁いだ。厳しい姑や気の合わない夫と上手くいかない生活が始まったが、いつの日かその生活にも馴染み幸せに暮らしていた。が、そんな中、夫が殺されてしまう。そして、彼女の仇討ちの過酷な旅が始まる、と言うお話。仇討ち制度がその時代の武士社会の理屈によって構成されているとは、分かってはいるが、納得できない感は凄くある。時代小説だか、ストーリーを追いたく、現代小説の様にサクサク読了。2017/07/08

ふわりん

9
「第一回エンタメ小説大賞大賞作品」って何だろ?と思ったら、映画化を視野にいれた文学賞だそうです。そうだろうなぁ、話の展開がとても早いし、どの場面もしっかり映像化されて読み進められた気がして一気読みでした。主人公のいのは180cm越えの大女と言えばやっぱしずちゃん?でも読み終わりに近づくに従い私のイメージはもっとしなやかでキリッとした女性に変わっていきました。一番可哀想だったのは、これからゆっくり老後を楽しむはずだった義父の過酷な旅の末の死。私が思ってた武士の妻故にとは違ってた、最後の一行「嫁の心得」とは?2014/01/11

M2

9
爽やかさを期待したらけっこうどろどろしてた。善悪で割り切れない人の性が切ない。元気を取り戻した病人とのひとときが悲しいほどに眩しかった。2013/10/19

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