内容説明
彼女には絶望しかなかった。派遣切り、親の介護、婚約破棄。どうせ死ぬのなら、すべて失ってもかまわないと思った。日本感動大賞大賞作品。“元気のでるノンフィクション”。
目次
みにくい派遣の子
落ちこぼれた優等生
失恋、介護、そして失業…
余命
最低賃金
銀座の方程式
ホステスたち
ヌードモデル
アラフィフのカリスマ
ハードワーク〔ほか〕
著者等紹介
葉山アマリ[ハヤマアマリ]
『29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。』で日本感動大賞2010大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三代目 びあだいまおう
243
題名では人生に絶望して一年後の死を決意した女性の、己の不幸体験記かと。普段は食指が伸びないジャンル。私の本選びは『直感』と『その本に呼ばれてるか』!これは後者。呼ばれてる理由までは分からないがきっと『私の不幸話を聴いて!』なのかと手に取る!違った❗全く違った‼️孤独と絶望の中迎えた20代最後の誕生日、どうせ死ぬなら一度だけ華々しいラスベガスで一世一代の勝負した後に死のうと決める!そう、これは覚悟と決意で自分の平凡な人生を振り回したアマリ(余り)のポジティブリアルシンデレラストーリー‼️元気貰えます‼️🙇2019/07/13
しいたけ
100
応募された感動的な実話から大賞を選び書籍化する『日本感動大賞』の第一回作品なんだそう。ひとりぼっちの29歳の誕生日。東大卒の彼氏に乗っかっただけの未来の夢は、彼に振られてあっけなく消える。派遣仕事のやり切れなさ、ギリギリの生活、70オーバーの体重、趣味も友人との付き合いもなく、死ぬ勇気すらない。あるきっかけから、29歳最後の日に「地上の楽園」ラスベガスに乗りこみ、全財産をすって思い残すことなく人生を終えようと決意する。そのための努力の1年。痛快でワクワクし、アマリさんの最後の日に感動。必死の人生に破顔。2019/08/19
🅼🆈½ ユニス™
92
日本にもっと感動を!をスローガンに誕生した「日本感動大賞」を受賞した作品。一般人から応募された実話の中からもっとも感動を与えた作品だったと言う。👉🏻 面白かった。死ぬ為に生きる人、死ぬ事の方が生きるより難しいと実感する妙な人生を送っている現代人に素養強壮剤のような一冊でした。2019/01/25
扉のこちら側
75
初読。2015年1152冊め。タイトルにひかれ手に取った。公共料金も払えないカツカツの生活を送る派遣社員女性が「20代最後の日にラスベガスのカジノで自分の人生を賭けての大勝負をする」ために、自分自身に1年の期限を設けて生活するという、著者の体験を基にしたお話し。できすぎと思える展開だし文章力もあるわけではないけれど、不思議と前向きに受け取れる。2015/11/22
おかだ
56
なるほど。「人間死ぬ気でやれば何でもできる」なんて言ったりするけど、それを固い意志を持って実行してみた話。ラスベガスを目指す意思がとにかく強靭。そのぶれない屈強な性格なら、今までの人生だってどうにか上手い事なってたんじゃないか?とか思うんだけども、それは火事場の馬鹿力ってやつなのか。最初と最後で同一人物と思えないほど根っこからキャラが変わっているのが、なんか違和感…と思ったけど、いろんな人との出会いで彼女は洗練されていったって事か。出会いって本当大事ね。自分の中に閉じこもってないで、とにかく出会わなきゃ。2019/09/26