コンヴィヴィアル・テクノロジー―人間とテクノロジーが共に生きる社会へ

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コンヴィヴィアル・テクノロジー―人間とテクノロジーが共に生きる社会へ

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784802511964
  • NDC分類 504
  • Cコード C3070

出版社内容情報

本書は、思想家/文明批評家のイヴァン・イリイチが提唱した概念「コンヴィヴィアリティ(自立共生)」を足がかりに、これからの人間とテクノロジーのあり方を探る一冊です。
テクノロジーが飛躍的に発展し、豊かさを手に入れた私たちは、道具を使いこなしているようでいて、実は道具に使われてしまってはいないでしょうか。また、「人新世」とも呼ばれる気候変動危機の時代にあるいま、行き過ぎたテクノロジーはいかにして再び「ちょうどいい道具」になれるのでしょうか。そのカギは、イリイチが示した適度なバランスを保つための「二つの分水嶺」という考え方にあります。
人間にとってテクノロジーとはどのようなものなのか。これからのテクノロジーはどうあるべきなのか。テクノロジー自体が自律性を持ち始めたAI時代に、人間と人間、人間と自然、そして人間とテクノロジーが共に生きるための「コンヴィヴィアル・テクノロジー」とは何なのか ── デザイン・イノベーション・ファームTakramで数々の先駆的なプロジェクトを率いてきた気鋭のデザインエンジニア・緒方壽人氏が、先人たちのさまざまな言説を辿り、思考を巡らせながら紐解きます。
実世界のあらゆるモノ同士がつながるIoTの未来を研究する「万有情報網プロジェクト」の各研究領域リーダーたちとの対話も収録した本書は、ものづくりに携わる人たちはもちろん、もはやテクノロジーと切り離せない生活を送るあらゆる人にとって確かな指針となるでしょう。

内容説明

行き過ぎた現代のテクノロジーは、いかにして再び「ちょうどいい道具」になれるのか?気鋭のデザインエンジニア・緒方壽人(Takram)が、イヴァン・イリイチが説いた「コンヴィヴィアリティ」を足がかりに現代に求められるテクノロジーのあり方を探求する。

目次

コンヴィヴィアル?
プロローグ
第1章 人間とテクノロジー
第2章 人間と情報とモノ
第3章 人間とデザイン
第4章 人間と自然
第5章 人間と人間
第6章 コンヴィヴィアル・テクノロジーへ
第7章 万有情報網

著者等紹介

緒方壽人[オガタヒサト]
ソフトウェア、ハードウェアを問わず、デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスまで幅広く領域横断的な活動を行うデザインエンジニア。東京大学工学部卒業後、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)、LEADING EDGE DESIGNを経て、ディレクターとしてTakramに参加。2004年グッドデザイン賞、2005年ドイツiFデザイン賞、2021年文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品など受賞多数。2015年よりグッドデザイン賞審査員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ほし

11
デザインエンジニアの筆者が、哲学者イヴァン・イリイチによる「コンヴィヴィアリティ」の概念を軸に、これからあるべきテクノロジーの姿を思索する一冊。イリイチは道具には二つの分水嶺があるとし、第一の分水嶺を超えると道具は生産的なものとなるが、第二の分水嶺を超えると逆に主体性を奪われ、道具に人が使われるような状況が生まれるとした。そこから筆者は第二の分水嶺を超えないテクノロジーとして、ブラックボックス化していなく作れるものであること、必要が無くなれば手放せるものであること等を挙げる。思想と実践を架橋する良書です。2023/02/20

izw

11
「コンヴィヴィアル」とは聞きなれない言葉だが「共に生きる」という意味である。イヴァン・イリイチが『コンヴィヴィアリティのための道具』で人間が自分の生み出した道具に隷属させられていると指摘した。道具には2つの分水嶺があり、1つ目の分水嶺を超えると生産的にあり、2つめを超えると逆生産的となり、手段から目的自体に転じる。その間にちょうどよいバランスがある。情報技術は第2の分水嶺にかかりつつあり、それを留めるにはどうするかが問題。技術の人間の関わりだが、人間と自然、人間と人間との関わりも考慮しないといけない。2021/10/09

Riko

2
面白かった。「共に生きる」ということ。テクノロジーのちょうど良さ。道具を自覚的に使うということ。依存しすぎないこと。寛容。2021/10/27

ナポリノロク

2
6割くらい読んだところで先んじて登録。盛り上がってきた。2021/07/01

わし

1
19世紀フランスの食物哲学者ブリヤ=サヴァランにとって、コンヴィヴィアリティとは、異なる人々が長い時間をかけて美味しい食事をしながら親しくなり、インスピレーションに満ちた会話をしながら時間が過ぎていくことを意味していた。自律と他律のバランス、自分とは異なる他者との出会い、そうした他者と同じ場や時間を分かち合うこと―コンヴィヴィアリティという言葉には、ただ「共に生きる」という意味だけではすくい取れないニュアンスが含まれているのである。2022/09/25

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