内容説明
プロダクトづくりにともなう不確実性をいかに乗り越えるか?アジャイルな探索的プロセスを精緻に言語化。問いを立て、仮説を立て、チームとともに越境しながら前進していくための実践の手引き。エンジニア、デザイナー、プロダクトオーナーなど、共創によるものづくりに挑むすべての人へ贈る、勇気と希望の書。
目次
イントロダクション 正しいものを正しく作れているか?
第1章 なぜプロダクトづくりがうまくいかないのか
第2章 プロダクトをアジャイルにつくる
第3章 不確実性への適応
第4章 アジャイル開発は2度失敗する
第5章 仮説検証型アジャイル開発
第6章 ともにつくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
18
実は、個人の中にも自己の多様性があり、それらがせめぎ合って行動してんだよね。不確実性に直面すると、組織もそうなっていく、という気付きに結びついた、素晴らしいソフトウェア開発の本。2019/08/10
むらさき
9
めちゃくちゃ良い本。 『組織を芯からアジャイルにする』の作者の本で、アジャイルの手法を使ったプロダクト作りの解説になっている。 『組織を芯からアジャイルにする』は組織づくり、チームづくりにフォーカスしている印象。 本書は、より「プロダクトをどう進めていくか?」を詳しく解説していた。 今、なんちゃってアジャイルで開発を進めている全人類に読んで欲しい。 特に仮説検証のアンチパターンはもう訓示として目に見えるところに貼っておきたいレベル。 わかるところを気合いと根性でやりきる時代は終わりよね。 2024/02/24
めかぶこんぶ
9
☆要約:「正しいもの」が分からないからこそ、アジャイルに開発し、そして常に「正しさ」を追い続けよう●内容:カイゼンジャーニーのリアル版というか、教科書版というか。より実際に、アジャイルにプロダクトを進めていく際の方法について言及するとともに、同時にどうしても一筋ではいかないところに関する向き合い方を提案してくれている。全体として、アジャイルやスクラムを導入しよう、という際の認識合わせには良さそうな一冊。最低限、抑えたいところを抑えてくれる。特に開発丸投げのPM/POには読んでいただきたい1冊である。2020/03/22
kumokumot
9
途中で読むのをやめてしまった。「〇〇するにあたり観点は△個ある。1つ目の□□の観点は▲▲個あり、そしてそれは2つに分けられる…」といった内容が延々と続き、著者のいう「正しいもの」つくりをソフトウェアではなく本にも適用したなら、なんの為にこの本が存在しているのか考え、項番を振るなり段落のレベル感を変えるなりして少しは読みやすくできたのではないだろうか。それぞれは納得できる内容が書いてあるのだと思うが、いろいろな人の意見を寄せ集めてなんでも詰め込んだ感。2019/11/24
izw
7
市谷さんの話を伺う機会があり「仮説検証型アジャイル開発」という考え方を聞いたが違和感があった。質問もしたが、まずは著書を読んでみることにした。プロダクト開発を2つに分け、仮説検証でMVP(Minimal Viable Product)を定め、アジャイル開発に移る、という考え方。仮説検証もアジャイルに進めることができるとは思うが、プロダクトのソフト開発だけをアジャイル開発と区分する方が、混乱が避けられるだろうということは理解できた。アジャイル開発の本質的な考え方を学ぶには良い本だと思う。2021/07/07