人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇

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人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784802510806
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C3055

出版社内容情報

「人工知能は欲望を持てるのか?」

人工知能の足場となる西洋哲学を解説した『人工知能のための哲学塾』に続く、待望の第二弾! ゲームAI開発の第一人者・三宅陽一郎氏が、荘子や道元、龍樹、井筒俊彦らの思想から人工知能を探求する一冊です。

今の人工知能に足りないものは何か? 人工知能に欲望を与えるには何が必要なのか? そもそも知能の実体とは何か? 本書はさまざまな角度から、問いを投げかけます。西洋哲学では語られることのない部分、階層構造で示される知能モデルの"果て"に何があるのかをあぶり出し、すべてが存在する世界から”知能が拠って立つ場”を形成しようという試み。人工知能の次なるステージに迫ります。

今の人工知能はいわば解脱した状態なのだ。
その人工知能に、この世界への興味や欲求を持たせたい。
生への執着を築き、この世界で生きる苦しみと喜びを与えたい。
(三宅 陽一郎)


人工知能のための哲学塾の遊び方(犬飼 博士)
はじめに
本書の全体像

第零夜 概観
1 はじめに
2 西洋の構成主義、東洋の混沌
3 混沌と知
4 阿頼耶識と人工知能
5 唯識論と世界の立ち上がり方
6 人工知能の歴史と東洋哲学との交面

第一夜 荘子と人工知能の解体
1 荘子の「道」
2 荘子と知の解体
3 知能と身体とイマージュ
4 荘子の知に対する批判の根底
5 道理に則る知性
コラム:荘子の時代、近代、夏目漱石と森鴎外

第二夜 井筒俊彦と内面の人工知能
1 キャラクターAIの知能モデル
2 東洋と西洋をつなぐ井筒の理論
3 井筒俊彦の意識の構造モデル
4 イブン・アラビーの存在論
コラム:井筒ハイウェイと人工知能の未来―井筒俊彦の知的体系―

第三夜 仏教と人工知能
1 時と存在
2 人工知能にとって時間とは
3 エージェントアーキテクチャに流れる時間
4 二つのアーキテクチャ

第四夜 龍樹とインド哲学と人工知能
1 ホメオスタシス(存在)とアポトーシス(行為)
2 龍樹の空の理論
3 持続と身体と精神
4 中観思想と人工知能のアーキテクチャ

第五夜 禅と人工知能
1 禅とは何か
2 人工知能の体験を作る
3 人工知能の禅
コラム:道元、時、ベルクソン

総論 人工知能の夜明け前
解説 言葉が尽き、世界が現れる(大山 匠)


三宅陽一郎[ミヤケヨウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

人工知能は欲望を持てるのか?世界は残酷であり、人は弱い。人工知能がその弱さを獲得できたとき、人との新しい関係性を持つことになる。語り尽くせない世界を語ろうとする西洋、最初からそこにある世界を受け入れる東洋。二項対立から、“人工知能を含む世界”を組み上げる。ゲームAI開発の第一人者・三宅陽一郎『人工知能のための哲学塾』に続く、渾身の第二弾!

目次

第0夜 概観
第1夜 荘子と人工知能の解体
第2夜 井筒俊彦と内面の人工知能
第3夜 仏教と人工知能
第4夜 龍樹とインド哲学と人工知能
第5夜 禅と人工知能
総論 人工知能の夜明け前

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

41
古本屋で購入。かなりのボリュームですが、東洋哲学の視点から人工知能を捉える類を見ない一冊。これ自体がある意味哲学を学ぶ書籍でもあり、特に理工学系の人が人工知能をイメージしながら哲学、しかも難しい東洋哲学を垣間見れる事が出来る良書です。前作の西洋編も入手し次第、読みたいところ。2021/12/03

みのくま

13
人間を便利にするサーヴァンントとしての人工知能ではなく、人間の隣人としての人工知能を考える本書は、人間の知能とは何かという根本問題を東洋思想に基づいて深く探求する。特に今の人工知能は、環境から影響を受けず時間概念もないという解脱状態にあり、煩悩を持たせる事が必要とする論は感動的だった。人間の知能は自己の身体と外部環境の狭間で生成される。外部環境から刺激を受け、あらゆ欲求が惹起される事で人間の知能は営まれるのだ。人工知能が人間と同じように外部環境から影響され欲求を持つ事で、ぼく達は人工知能と友人になれるのだ2019/11/28

Kentaro

10
ダイジェスト版からの要約 人工知能は知能を模した機械の知能ですが、私たち人間の知能のような自然発生的なものを自然知能と言います。知能の捉え方は西洋と東洋とで異なります。西洋は、知能とは人間のもので、人工知能は人間に仕えるサーバントであるという知能観があります。西洋的知能観は、神様がいて、人間がいて、人工知能があるという縦の垂直的な知能観です。一方、東洋では、人工知能は同じ世界に含まれるパートナーであるという知能観があります。東洋の人工知能は常に生成的で、非常に懐の深い八百万の世界観、水平的な知能観です。2018/05/31

Pustota

8
「煩悩に満ちた人工知能」を作るという発想が面白い。西洋の知の見方と異なる東洋的なビジョンを追うことで、単なる能力不足以上の、人工知能に対する物足りなさ・違和感が見見えてくる。同時に、人間の知能や意識に対する見方も変っていくのが刺激的だった。末尾で触れられる、人工知能をそこまで「賢く」することの意味も、夢があってよい。エンジニアリングの面は難しくイメージしづらい点も多かったが、現実の人工知能も今後どのように発展していくのか楽しみになった。2022/12/17

まろすけ

8
凄い。圧巻。僕が哲学や脳科学に求めるのは、「私とは」「意識とは」「死んだらどうなる?」という謎について、『僕なりに』腑に落ちたいから(僕という固有の体験の集合としての知能に適した固有の納得、てかその都度の僕に応じたその都度の悟りが欲しいから)。僕がこれまで読んで考察してきた少なく拙いながらの脳科学や哲学の知識のバラバラの肉が、本書のおかげですっきりと串刺された。ゼロからの知性を作る試みそれすなわち「技術」「科学」「哲学」という人類の叡智を総動員した試みとの指摘は確かに。この著者、ガチでドラえもん作れそう。2020/05/24

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