出版社内容情報
本書を手にした読者は、数々の円環型ダイアグラムがつくりだすもうひとつの図像世界を旅することが約束されている。その意味で、本書はまちがいなく稀有の読書体験となるだろう。
ーー三中信宏「監訳者解説」より
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一千年に及ぶ人間の知の可視化を分析した前作『THE BOOK OF TREES - 系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』の姉妹本となる本書では、情報可視化の表現において採用されることの多い「円環」レイアウトに着目し、古今東西の300を超える図版とともに、その可能性を次の3つのアプローチから読み解いていく。
1)人間の知識のあらゆる領域において、円環が普遍的な存在となった状況を明らかにする。
2)なぜ人間が「円環」という形状に惹きつけられるのかを、近年の認知科学研究で明らかになった知覚バイアスを基に説明していく。
3)円環レイアウトの多様性と柔軟性を、21の分類体系によって提示する。
これらの考察により、より現代に則した形で、どんな複雑なものでも表現できる円環の無限の可能性に触れることができる。情報デザイン領域においてはもちろんのこと、人間によるあらゆる表現領域において参考となる一冊。
序文
謝辞
序章
円環の分類
Family1 輪と螺旋 RINGS&
Family2 車輪図とパイチャート
Family3 グリッドと経緯線網
Family4 環状増減図
Family5 形状と輪郭
Family6 地図と計画図
Family7 ノードとリンク
監訳者解説:円環の花園??洋の東西をまたぐある図像世界の多様な展開"
マニュエル・リマ[マニュエルリマ]
著・文・その他
三中信宏[ミナカノブヒロ]
翻訳
内容説明
本書は、何千年にもわたって繰り広げられてきた円環の情報デザインの旅へと私たちをいざなう。世界中から集められた300点にも及ぶ詳細で色彩豊かな図版は、百科事典のように―建築、都市計画、美術、デザイン、ファッション、テクノロジー、宗教、地図学、生物学、天文学、物理学など―多岐のテーマにわたるが、いずれも統一、完成、動き、無限を表す普遍的シンボルである円にもとづいている。
目次
1 輪と螺旋
2 車輪図とパイチャート
3 グリッドと経緯線網
4 環状増減図
5 形状と輪郭
6 地図と計画図
7 ノードとリンク
著者等紹介
リマ,マニュエル[リマ,マニュエル] [Lima,Manuel]
情報可視化の分類の第一人者であり、『ワイアード(Wired)』誌では「データをアートに変える人」と称されている。英国王立芸術協会の会員、またGoogleのデザイン・リードでもあり、世界中の大学や国際会議、イベントで、頻繁に講演を行っている
三中信宏[ミナカノブヒロ]
国立研究開発法人農研機構・農業環境変動研究センター環境情報基盤研究領域統計モデル解析ユニット長/東京大学大学院農学生命科学研究科教授。東京大学大学院農学系研究科修了。農学博士。専攻=生物統計学・生物体系学。さまざまな事物の分類と知識の体系化を人間がどのように実行してきたのかを科学・科学史・科学哲学そして情報可視化の観点から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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