内容説明
多重人格者の中の別人格が「表」に出て事件を起こしたら、その責任は誰が取るのか?実際に起こった壮絶な記録。
目次
破滅の前触れ
取り立てに追われる日々
そして夜逃げ
「あなたに復讐したかった」
妻の不思議な能力
再びのヤミ金地獄
ヤミ金業者めぐり
すべてを失って
多重人格
現れた交代人格
交代人格との和解
ヤミ金への反撃
著者等紹介
花田深[ハナダフカシ]
1948年、島根県生まれ。広島大学理学部地学科卒業。フリーの助監督としてテレビ、劇映画、記録映画に従事。1991年、サウジアラビア・日本合作劇映画『リトル・シンドバット小さな冒険者たち』で初監督。2004年、『妻は多重人格者』出版。フジテレビでドラマ化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
15
すごいなぁ。子供達の強さに感動した。2016/05/30
彩灯尋
9
最近興味のある人格解離。多重人格のことをを把握はしているんだろうけど、きっとまだ理解はしていない。だからこそ色々知りたい。興味深いという点ではとても面白かった。ヤマジの存在とその上にいる人たちのことがすごく気になる。2018/06/28
よしじ乃輔
6
消費者金融社から妻宛ての催促の電話がかかり、数日のうちに多数の会社から取り立てが始まった。自分が借りたのか理由がはっきりしない妻の様子に、精神科医とのカウンセリングを行うと多重人格が判明してゆく。幼児期からの劣悪な環境により解離性同一障害となり、多重人格を出現させる事で、受ける辛さを分離してゆく人間の複雑さと本能。ヤミ金からの借入の処理にページが割かれているので、続編で治療に関する内容を読んでみる。2022/10/23
Ayako H
6
図書館から。多重人格ものはいくつか読んでいるけど、小説ではなく連れ合いのこととして現実に経験した話は初めて、かな。このお話の場合、サラ金がからむところにさらなる怖さが。世の中のことを知らない怖さも感じました。難しい問題ですね。2016/02/26
wakazukuri
3
妻の中に他人がいたとは!? ある日突然、妻にサラ金やヤミ金から取り立ての電話がかかり、その数が半端ではない。前歴があったことを知らず、弁護士に相談したりして対処。しかし、その後も妻の借金は続き、切羽詰まった夫は妻と一緒に死ぬことを選ぶ。その遺書を読む妻に泣けた。しかし、死を免れ、民商と出会い、対処法を学ぶ。そして妻の異常さにも気づき、専門の医師に診察。多重人格との戦いが始まる。しかし、最初の壮絶さに比べてば、原因がわかっただけにホッとする。健気についてきた子供たちもいじらしい。2016/05/31