内容説明
IT分野と軍事・航空・鉄道に強いテクニカルライター:井上孝司が、総合ニュースサイト『マイナビニュース』で2013年6月から手掛けてきた好評連載「軍事とIT」を待望の書籍化。最新軍用技術の真髄を、わかりやすい言葉でていねいに解き明かす。
目次
第1部 F‐35ライトニング2(F‐35ライトニング2はなにがすごいのか;F‐35ライトニング2のソフトウェア ほか)
第2部 第5世代戦闘機の戦い方(何のためのステルス技術か;F‐35とネットワーク中心戦 ほか)
第3部 ステルス技術とカウンター・ステルス技術(対レーダー・ステルスとコンピュータ;ステルスを破る技、カウンター・ステルス)
第4部 次期戦闘機とソフトウェア(次期戦闘機1 現代戦闘機はソフトウェアで動く;次期戦闘機2 センサー/データ融合について ほか)
第5部 艦艇とステルス技術(艦艇のステルス化と統合マスト;米ズムウォルト級における頓挫の研究 ほか)
著者等紹介
井上孝司[イノウエコウジ]
1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃーりー
5
航空自衛隊のWebサイトによると、戦闘機としては、F-35A、F-15J、およびF-2A/Bが配備されている、という。本書は、そのF-35における、特にデータリンクによる情報処理能力の高さに注目。その能力の裏側では、膨大なテストを繰り返してきたはず、という着眼点は、マイクロソフトに勤務していた著者ならでは。巻末は、ステルス技術を用いた、艦船を紹介。2023/07/18
F4ふぁんとむ
4
これまであまりなかった切り口のミリタリー本。とてもわかり易い。こういうのが読みたかった。2023/08/05
つわぶき
3
「第5世代戦闘機の本質は、ネットワーク化された相対的な状況認識の優越」にある。F-35のステルス性、光学センサー、データリンクは全てこれを実現して「先制発見、先制攻撃」をするための技術が詰まっていると言える。本書はその様なF-35を技術的に解説するだけでなく、ステルス機の制作や各種技術、カウンターステルス技術、艦艇に用いられるステルス技術についても言及している。因みに、これらステルス性について、平時は隠蔽又は事故防止の観点からレーダーリフレクター(レーダー波をわざと反射させる装置)を装着しているそうだ。2025/06/18
ゼロ投資大学
1
最新鋭ステルス戦闘機のF-35は、センサー能力、ネットワーク能力、そして情報処理能力の相乗という観点では世界の最先端を走る。ステルス技術は開発された当初から戦場における重要な技術として注目を集めた。ステルス技術に対抗する技術の開発も行われて、技術力は向上している。2024/08/12
Worldさん
1
軽快な文章は変わらなくて読見応えがある。何回も読まんとあかん本でしっかり技術本なので全然頭に入らんな。2024/05/21