残念な旅客機たち―古今東西、ダメ旅客機のオンパレード!

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784802202176
  • NDC分類 538.6
  • Cコード C0065

内容説明

旅客機開発の失敗は、すべての巨額ビジネスの成否の教訓となる。

目次

ドルニエの超大作は、航空史に残る悲喜劇の主人公に―ドルニエDoX(ドイツ)
一瞬で時代遅れとなってしまった、木と鉄と布の巨人機―フォッカーF・36/F・22(オランダ)
爆撃機の血が騒いだ荒くれ旅客機、波乱の生涯―アブロ・テューダー(英国)
重爆のコンベアにボロ負けした、飛行艇のマーチン―マーチン2‐0‐2/4‐0‐4(米国)
ジェット旅客機時代を切り拓いた先駆者の、偉大な悲劇―デ・ハビランドDH106コメット(英国)
大西洋の空の覇者を狙った、超巨人旅客機の野望、潰える―ブリストル・ブラバゾン(英国)
大器が晩成したのは「定年退職」目前だった…―ブリストル・ブリタニア(英国)
プロペラ大型旅客機のライバル同士、意地の頂上決戦は共倒れ―ダグラスDC‐7C(米国)ロッキードL‐1649(米国)
急変した市場環境に葬られた、セスナ渾身のチャレンジ―セスナ620(米国)
DC‐3の後継を狙うも、破滅に向ってひた走る―アビエーション・トレーダースATL‐90アカウンタント(英国)〔ほか〕

著者等紹介

帆足孝治[ホアシコウジ]
航空新聞社週刊ウイング編集長、イカロス出版代表取締役社長を経て、現在同社顧問。幼少の頃より航空を趣味とし、社会人となってからは世界の航空機メーカーの取材を数十年に渡って経験。豊富な経験と知識、そして資料をもとに執筆活動を続けている。航空ジャーナリスト協会副会長

阿施光南[アセコウナン]
航空工学を専攻した学生時代からフリーランスカメラマン、ライターとして活動。オールラウンドな航空ジャーナリストとして40年以上のキャリアを持つ

山下白洋[ヤマシタハクヨウ]
主に1970年代以前の小型機や旅客機を中心とした民間航空機マニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

28
綿密な市場調査の上、莫大な費用をかけて開発された旅客機も様々な理由によって販売が伸びず、はては倒産にまでいたる事例が簡潔に紹介されていて面白い。失敗の理由は様々、技術的には優れていても、時代に乗り遅れたり、あるいは先取りし過ぎたり、もともとニーズが無かったりなど後から見れば当たり前のようなことでも当事者にとってみれば信じられない事だったのではないでしょうか。成功は失敗の元っておもしろいですね。2019/07/14

幹事検定1級

21
現在の信頼できる旅客機になるまで、たくさんの犠牲や技術革新があったということを旅客機の歴史とともに理解することができました。戦前戦後からこれほど多くの旅客機メーカーが乱立し、数々の旅客機があっという間に姿を消していたとはこの本を読まなければわかりませんでした。日本の戦後復興の象徴の一つともいえるナショナルフラッグYS-11も、世界の旅客機としのぎを削って最近まで生き残れたということは日本の技術力の高さと安全安心信頼の賜物と言えるのでしょう。よくぞここまで調べ切りまとめたと思う読了です。(図書館本)2016/10/31

yyrn

3
広大な国土を持つアメリカとか、植民地との行き来が必要だったヨーロッパ列強のような旺盛な需要が飛行機の新たな技術革新を次々と生み出していったことがこの本を読むとよく分かるが、その陰で航空機開発競争に敗れ消えていった23の旅客機が詳しく紹介されている。それらの敗戦分析は一つひとつがドラマで、失敗すれば即倒産というリスクの高い航空機開発に果敢にチャレンジする戦前戦後の欧米企業の開発魂には恐れ入るが、最初の成功体験に引きずられて新しいことに挑戦できなくなった者が新参者に敗れるという展開はどこの業界でも同じか。2016/09/30

える子

1
航空業界の急速な移り変わりによる商機の逸機、会社側の思い込み、ロンチカスタマーのワガママによる特殊化など、諸事情に振り回されて残念な結果に終わった飛行機の話は読んでて興味を引いた。機体自体も殆ど知られていないような機体(まあ当然だろうが)もあって面白く読めた。残念な点は誤植が大量にある事。2017/05/18

むらっしー

1
技術的に優れたものが必ずしも商業的に成功する訳ではないといい例です。2017/04/16

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