目次
1章 広島電鉄の誕生(広島の街と広島電鉄;戦前の「軍都」広島と廣島瓦斯電軌)
2章 広島電鉄の受難と復活(原爆による壊滅から平和都市へ、そして新技術;路面電車廃止論を撥ね返した広島電鉄)
3章 宮島線と市内線(軽快な郊外電車、宮島線;直通運転は大成功)
4章 技術革新と超低床車(最新の技術を取り入れて脱皮;世界水準の超低床車を導入)
5章 広島電鉄と周囲の電車(JR山陽本線と可部線;アストラムは広電に直通できるか)
アネックス 広島電鉄の電車の技術
著者等紹介
大賀寿郎[オオガジュロウ]
1941年生。東京の代官山地区で育った頃から近隣の東横線、山手線、井の頭線などに親しみ、大学では鉄道研究会の創立メンバの一員となり。卒業後は最後の活躍をしていた蒸気機関車の写真や記事を友人と鉄道雑誌に投稿。鉄道ジャーナル誌のカメラマンルポライターコンテストで特選、入選など連続受賞。その後は電車技術の歴史の研究にのめり込んで現在に至る。前著「路面電車発展史」(戎光祥出版)が鉄道友の会より2017年島秀雄記念優秀著作賞を受賞。2019年同賞選考委員長。本職は電気通信と音響工学の研究実用化で電電公社電気通信研究所、富士通株式会社を経て芝浦工業大学教授。現在は同大学名誉教授、IEEE(米国電気電子学会)Fellowなど、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
9
著者は工学博士だというが、工学博士にしては酷すぎる文章である。アストラムラインと広電の直通運転を「妄想」しているが、アストラムラインはリニアモーターカーだと完全に間違っている。アストラムラインはゴムタイヤと案内軌道による新交通システムであり路面走行は一切想定しておらず路面と完全に分離された乗り物。また信用乗車方式なんて法律をとっとと変えて民間で罰金を取ればいいというが、そんなに単純な法体系ではない。他にも認識不足や間違いがあまりにも多すぎて読むに耐えない。よくそれで工学博士の鉄道本だと、酷すぎる有り様だ。2021/04/21