感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
110
『死者の章』からの続きとなりますが、特に死と生で作品を分けているわけではないようなので、どちらから読んでも良さそうです。相変わらず、こちらの章も執筆陣全員がぶっ飛ばしておりました(笑)。動物や子供が…なところは読んでいて辛い部分もありますが、これはフィクションで!活字やスクリーンの中だけで!と言い聞かせて(苦笑)。しかし、そんなに遠くない未来、こんな世紀末が訪れなくもないかもしれない…と考えると非常に恐ろしくなり、自分なら生き残る辛さよりも安易に自ら真っ先にゾンビになってしまうんだろうなぁと思います。2018/02/03
HANA
62
ゾンビアンソロジー続編。本書もありとあらゆるシチュエーションで、来るべき「その日」が描かれている。凄いのは何か色々トッピングしたようなその発想は無かった「発見されたノート」、一風変わった立場から語られる「卓上の少女」、某映画を思わせる「ウィリアムソンの愚行」かな。前巻と比べて、シリアスだが主人公の立場が固定されている話が多いように思えた。巻末のロメロ追悼文は、いかに大勢のクリエイターがかの作品から影響を受けていたか、そしていかに愛していたかが伺える。一つの概念を作り出した映画、もう一度ゆっくり見てみたい。2018/05/13
キムトモ
51
電)リビングデッドいやいや…ロメロを愛する気持ち満載のアンソロジーでした。それにしてもゾンビな世界観を産み出したロメロは世界遺産な人です。でもゾンビは走っちゃ〜いけません…リビングデッド好きは必読です。(ノ-_-)ノ~┻━┻動物園のお話が意外に残ってるなぁ〜〜2018/02/28
bianca
41
ジョージ・A・ロメロが昨年亡くなってから悲しみに暮れるゾンビ界。“NIGHT OF THE LIVING DEAD”が公開されてから49年も経った今もなお、パンデミックの勢いは衰えず。こんなゾンビの見せ方あったのね!と広がり続ける多様性に感心。訳者あとがきでも突然ゾンビストーリーが始まるという白熱振り。“WARM BODIES”が好きなので、ほんのちょっと心が温まる「卓上の少女」と、外ゾンビ、内幽霊の「発見されたノート」が好きだった。何故ゾンビは人の心を魅了し続けるのか真剣に考えてしまった。イカレてますね2018/01/08
アカツキ
11
9作品のゾンビ短編集。ゾンビものはプラスアルファの工夫がないと似たりよったりの話になると教えられた一冊。良かった作品を挙げると、ゾンビ+アニマルパニックの始まり「動物園の一日」。ここから面白くなるというところで終わってしまうのが残念。「死線を越えて」はサーカスでゾンビを見世物にするが…という話。人間の愚かさがよく書けている。愚かさでいうと「ウィリアムソンの愚行」も良い点数。妙にスッキリするラストで好き。一番やらかしている解決方法だけどね!2025/01/11