内容説明
肌や髪の色がみな違うように、脳にも多彩なバリエーションがある。自閉症はシステム化能力に、ADHDは発想力に、ディスレクシアは視空間能力に長けていることが多い。気分障害・不安障害・統合失調症は三者三様の創造力に、知的発達の遅れは社交力に秀でているとも言われる。いわゆる「障害」をもつと言われる人たちが、本書の中では、ユニークな方法で人生を切り開き、生き生きと暮らしている。自分の強みを活かした仕事をし、社会をより豊かにしている。こうしたことが可能になるためにはどのような教育観が必要なのか?環境や学習法を、どのように変えたらいいのか?インクルーシブ教育を成功させる秘訣とは?脳の個性をはぐくむための新しい方法を提案する実践ガイド。
目次
1章 脳の多様性
2章 活発な脳―ADHD
3章 システム化する脳―自閉症
4章 学び方のちがう人―ディスレクシア
5章 うつの贈り物―気分障害
6章 モチベーションの源―不安障害
7章 虹色の知性―知的発達の遅れ
8章 べつのキーで考える―統合失調症
9章 脳の多様性に満ちた教室
10章 脳の多様性の未来
著者等紹介
アームストロング,トーマス[アームストロング,トーマス] [Armstrong,Thomas]
Ph.D.教育研究家。米国学習発達研究所所長。特別支援学級の教師、心理療法士として豊富な現場経験をもつ。現在は、著述や講演、CNNやBBCなどのテレビ番組でも活躍。子どもの多様性を尊重するという一貫した理念が支持されている。これまでに14冊の著作があり、日本語を含む26か国語に翻訳され、百万部以上の売り上げがある。米国心理学会会員
中尾ゆかり[ナカオユカリ]
西南学院大学文学部卒業、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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