内容説明
「昔むかし、あるところに…」昔話や民話、童話は、様々な教訓や知恵を含んだものとして、長い歴史のなかで語り継がれてきた。そのほとんどは古くからの伝統や生活習慣を語りながら、人生を教えるものとされている。だが、その一方で、残酷性や好色性が随所に秘められているという指摘も多い。事実、今日語られる昔話のなかには、時代とともに、恐怖性やきわどい部分が削除され、親しみやすいものへと姿を変えられた物語がいくつもあるのだ。本書ではこうした昔話や童話を、その原話にさかのぼって検証。独自の解釈も加えながら、ときに大胆な跳躍し、封印された裏物語、隠された真実を探っていく。
目次
桃太郎
おむすびころりん
鉢かづき
笠地蔵
タニシ長者
絵姿女房
花咲か爺
初夢長者
ジンゲンダ様のヒヒ退治
三枚のお札
しょうじょう寺の狸囃子
置いてけ堀
蛇婿
大歳の客
かぐや姫
鶴の恩返し
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラルル
29
なんじゃこりゃ。原話に近い昔話が読めるのかと思ったら全然違った。昔話を無理矢理エロい方向へ解釈してみた、という本でした。タイトルに“恐い”と入っていますがそんな部分は微塵も無し!笠地蔵の地蔵の横に女が居ただの、おいてけぼりの声は女でエロいだの、思春期の男の子たちがキャッキャ言いながら話してそうな中身でした。ガッカリ2016/04/30
C-biscuit
13
Yahooブックで読む。この手の本は初版のグリム童話など興味ある部分である。表紙の絵が表現しているように、子供向けではない内容で、本当の昔話というか言い伝えなどは、性的なものが根底にあったようである。比較的原点をベースに考察するところは、面白く読めるが、ほぼ全面的に性へつながっていく。まさか花咲か爺さんもそのような解釈とはw。餅つきのところが笑えてしまった。まあ、確かに昔話もいろいろな話が変化いったものであり、噂話もこういったものの方が面白い。「本当は怖い!」というところには違和感があるが、納得感もある。2016/04/19