内容説明
心霊怪談も狂気怪談もこよなく愛する怪談界のホープが、満を持して登場!学生時代から取材して集めてきた厖大な話の中から選りすぐって書き下ろす!幼なじみの男の子がある日突然おかしくなった…「破戒の家」、とある邸宅の前で佇む男はいったい?…「監禁騒動」など、日常の中でふと綻ぶ深淵に踏み込む四十編。それらはあなたをどんな恐怖に叩き込むのか―。
著者等紹介
徳光正行[トクミツマサユキ]
1971年神奈川県茅ケ崎市出身。テレビ、ラジオ、イベントの司会などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
232
父親と同じく司会業で活躍する徳光正行さんの初の単著作品集ですね。オーソドックスな作品が多く出来の方は、いいものもそれなりのものもありますが平均すると面白く読めましたね。まあそういった点を踏まえて紹介しますので味わってお読み下さいね。『再会』基本的に心霊の類を信じない父の唯一の体験談。まだ父が局アナだった頃の事で仕事が終わり飲みの約束があったので繁華街に出向こうとして、ふいに学生時代の旧友で今は疎遠となったJさんの事を思い出した。すると背後から「おい!」と声をかけられ、見れば今まさに思い出していたJさんだ。2022/04/07
澤水月
33
意外と言ったら失礼なのだが12月竹3冊怪談で一番、だけでなく近年出た中でもかなり上質の面白さ怖さ! 追う本、記録など本や書くことに絡むもの、心霊だけでなく狂気系、オノヨーコ!などの不可解系…バラエティも配置も良い。何年かかけて集められた渾身の一冊は疲れた多作者より…文筆専門でない方の力作に考えさせられる。芸能界隈はやはり集まるよなぁ2016/01/06
ラルル
25
実は途中まであの徳光さんの息子さんだと知らず…ビックリしました。だって怪談としてのクオリティなかなか高いんだもの。そうか、平山さんに直接…それはそれは嬉しかったでしょう。単著第二弾の予定はあるのかな?また読みたいです2016/09/29
hannahhannah
16
徳光正行による怪談手帖シリーズ第一弾。心霊系の話と狂気系の話がある。8:2くらいで心霊系の話が多い。話自体は怖くないけど、平易で軽快な文章と話が短いのでドンドン読んでいけた。狂気系の話は狂人というか、奇人変人という感じ。それでも、人を刺したりする人間は出てきたりしていた。竹書房ホラーとしては珍しく、著者近影が載っていて、それだけだけでなく著者の写真が数点あって何か面白かった。著者は平山夢明の推薦でアンソロジー『FKB怪談幽戯』に数話書いて、今回単独作品を出したようだ。専業作家ではないけど普通に面白かった。2017/09/22
奈良 楓
15
【良かった】幽霊譚と、ちょっとねじのはずれた人々が半々くらいの怪談集。忌まわしい村に迷い込んだ「迷宮」が印象に残りました。全体的に水準が高かったと思います。2022/09/29