内容説明
一言では表せない尽きぬ魅力と不思議さを備えた「猫」に惑わされ、溺れ続けた各界著名人たちが詠んだベストエッセイ集。日本唯一の猫文学紙『ねこ新聞』に掲載された「猫」という神秘的な存在への愛しく切ない想いを綴った秀麗な掌編51選!
目次
猫占い 恩田陸
猫という故郷 酒井順子
神社の猫 木内昇
“さささっ”の猫 藤田宜永
吾輩は猫である。まだ、なめられてはいない 北村薫
アメリカの小さな町の猫 長田弘
美雨とマイキーの往復書簡 坂本美雨
連れてゆきたい 浅生ハルミン
今は猫がいません 内田春菊
猫のいない生活の良さについて 金井美恵子〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優花 🍯モグモグ
59
猫のエッセイ。めっちゃ楽しく読めました。どのエッセイを読んでも猫が大好きという事が伝わります。読んでいて猫と触れあいたくなります。猫にも色んな子がいて思わずクスッと笑えたり、猫って賢いんだなって改めて実感したり、猫に翻弄される著名人の方々のエッセイを読んで、ますます猫が大好きになってしまいました。というか完全に猫バカになってしまいました。2016/12/13
miww
59
ねこ新聞に掲載された51編のエッセイ。著名な方ばかりの4ページほどの短いお話はどれも猫に対する思いがギュッと詰まっている。「そうそう!」、「わかる〜!」とかつぶやきながら、時にはじーんとしてウルウルしたり。あっという間に読み終えてしまいました。猫好きさんにはたまらない超オススメ作品。人に媚びず、ワガママで気まぐれな猫に魅せられた私はまだまだ猫を追っかけます。2015/12/26
ぶんこ
53
保護猫を飼っている人を無条件で尊敬しちゃうので、知らなかった作家さんだったりすると、著書を読みたくなり下川香苗さんの、健気なハハ猫から仔猫を預かっているというエッセイにウルウルし、著書を調べてしまいました。51人もの猫愛エッセイなので、其々がとても短くて実は読み辛く、自分がショート・ショートに向いていないと知りました。藤田・小池宅のゴブ、養老宅のマル、角田宅のトト、群宅のしいと有名猫が勢ぞろい。ネコのイラストも可愛くて癒されます。2017/03/25
さぜん
45
51人の各界著名人の猫エッセイ。素晴らしいなと思うのは全員が「猫を買ってない」こと。野良が居ついたり、瀕死の状態で拾ったり、譲り受けたりと様々。猫は愛しい存在であって愛玩動物ではないのだろうな。猫との最期の話が多く人として学ぶべきものがあると言う。別れを告げに来たり、最期をわかって凛々しく生きる姿は私達の胸を揺さぶるものがある。タイトルに違和感はあるけど猫好きな人達の語りは温かくていい。2016/02/01
tomose
44
読友さんに教えてもらった一冊です。著名人達がネコちゃんに、まつわる気持ちを1ページ~2ページにまとめた超超短編集です。これはですね〜この超超短編集が凄くいいです。病院での待合室や、ちょっと時間が出来たときにパッと読めるので、キリがいい所で終えれます。何編かは猫ちゃんとの別れが書かれてあり、辛いですよね・・・。でも、でも、ここは猫好きさん必至の一冊であり、ニャンコあるあるがてんこ盛りです。2016/04/05