内容説明
目に見えぬ呪いという名の毒が駆け廻り、あなたの全身を恐怖で痺れさせる!危険なまでに毒々しい全26話収録。
著者等紹介
鳥飼誠[トリガイマコト]
東京都出身。現在、福祉施設で機能訓練士を務める傍ら、怪談を収集している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
136
あまりにも奇想天外過ぎる、ぶっ飛んだ恐ろしい話が目白押しの物凄くえげつない危険な一冊ですね。『双子の部屋』定年退職したおじさんが「遂に双子の娘達を授かったぞ!」と言い出す。居もしない存在の双子の娘達が写った写真を出す等の奇行を繰り返す夫に奥さんも気が狂いそうになる。その後「娘達が死んだ」と言って衰弱しおじさんは亡くなり双子の遺品の内指輪を譲られた男がその後デキ婚し奥さんのお腹には双子がいると言う。『刀の話』厳格な父の死後、乱暴者の弟が家に刀を探しに来るが、見えない存在に両腕両脚を断ち切られ気が狂って笑う。2020/08/12
HANA
52
実話怪談集。内容的には淡々とした作品が多いながらも、病院を舞台にした怪談にいいものが多かったような印象。やっぱり病院とか学校とかいった、非日常的空間と怪談って相性いいのかな。あと「ラーメン屋」「婚活で出会った~」「空襲警報」等、オチがきっちりついてちょっといい話っぽいのも多い。いや話としては面白いんだけど、それらには怪談に付き物の嫌さ、もやもや感が失われてるように思う。そういった意味では「事故物件」なんかの得体の知れなさはとても良かったなあ。二階に何があったのか、最後までわからない気味悪さは特筆ものだし。2015/10/19
みくろ
45
実話怪談として読むと少しガッカリするが創作ホラーとして読むとなかなか面白い話が多い。この本のいろんなところを繋いだら1編の小説にできそうだなあとか勝手に思ったり。しかし病院関係の話は結構怖いです。特に「偶然」が怖すぎる…視覚的には「ナース」も恐ろしいですね。これを読むとやはり病院関係は独特な世界観があるので怪談に向いてると思った。個人的には「確認電話」が一番好き。著者の単著を読むのは初めてだが、誤字と会話文での"!?"が少し気になった。あとタイトルの付け方が自分とは相性が合わない気がするので作家追いは…。2016/03/01
澤水月
31
大当たりビビる!正直、著者こんな上手かったっけ?! ナース、車椅子など介護関連は見たことないエクストリームさ+色気!ラーメン屋・婚活で…の落ち着かなさ不安感(小説かもしれぬがそれでも構わんと思わす陶酔感は夢さんチック)。介護怪談は今後の鉱脈だなぁ。個人的にはやもり怪談複数あり狂喜。ハズレなく失礼ながらいい意味で予想裏切られた、松村、怪談社、平谷もだがもう切ろうか…と思うと突如良くなるこのジャンル止められない。読んだほうがいい。竹3冊中1冊突っかかり遅くなってしまった…追われず寝かせて書けるのも大事なんだな2015/10/06
ラルル
29
良かった!久しぶりにページを捲る手が止まらない面白さ。どの話もなかなかどうしておおぅ!と思うものばかり。特に「狭い道」の意外性、「ナース」~「車椅子」までの看護師さんのお話が興味深かったです2016/04/06
-
- 和書
- ヘーゲル 人と思想