内容説明
恐怖箱、夏の名物=トリニティシリーズ。3人の怪談ハンターが独自のルートで集めてきた恐怖体験を披露し、怖さを競い合う怪談バトル、最凶の実話アンソロジーである。厭怪談の妙手のつくね、女性ならではの嗅覚で怪を抉る橘、暗闇から重厚な恐怖を引きずりだす雨宮。最恐は誰のどの話だ!?全24話書き下ろし!
著者等紹介
つくね乱蔵[ツクネランゾウ]
福井県出身。第2回プチぶんPetio賞受賞。実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」で才能を見いだされデビュー
橘百花[タチバナヒャッカ]
栃木県出身。実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」参加を皮切りに以降も大会に佳作を発表、2010年共著デビュー
雨宮淳司[アメミヤジュンジ]
北九州出身。現役看護師。実話怪談大会「超‐1/2006年度大会」にペンネームじぇいむで参加、医療現場で見聞きした驚愕の怪異譚が一躍注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
53
実話怪談集。三者三様の特徴が出ていて、恐怖箱シリーズにしては成功の部類だと思う。読み始めた当初はこれまた奇妙な話系かな。と思っていたのだが、あにはからんや不穏な話が次から次へと続々と。一番洒落になってないのは「内緒の話」。自分の置かれているシチュエーションもあったのだろうが、実話怪談読みながら鳥肌立ったの久々の経験である。こういうダイレクトに想像力に訴えてくるのマジで嫌。他にも「家族写真」や「霊ガ云フ」のわけのわからない怖さ、絶望感満載の「灯台もと暗し」等、嫌な話満載。嫌だけど実話怪談としては実にいい。2015/08/11
みくろ
37
動物虐待描写が極端に苦手な私は第1話から大ダメージを喰らわされたが、全体として良質で面白かったです。冒頭で仏法僧が鳥の名前だと知り、その鳥が収集癖があるという事で怪談集の名前にしたというのも良いですね(私はそれを知らず仏関連のお話ばかりと思ってましたが…笑)。個人的には「家族写真」「喰らいあう」「我が子を探して」が怖かったです。意図したわけではないのですが、あとで確認するとそれぞれ3人の著者の中から1作ずつ選んだ形になっていたので著者による格差もなく、均等に良作揃いという事ですね。存分に楽しめました。2016/05/12
澤水月
22
燃える猫、乾かない犬と火、水に苛まれる犬猫の話…全体に介護の怪談多い気がした、時代かな2015/07/04
ラルル
19
仏法僧というタイトルだったので仏様やお寺に関する怪談かと思いましたが違いました。3名による共作。個人的にはつくね乱蔵さんの怪談が好きですね~2015/08/19
さりぃ
14
#仏法僧 #つくね乱蔵/橘桃花/雨宮淳司 KindleUnlimitedで読了。 三人三様の怖さがあって面白かった。 『余りにも乾かない犬』『喰らいあう』『かまぼこ』 辺りが好み。2020/10/31