内容説明
1844年、イギリス。父であるケズウィック公爵が不審な死を遂げた直後、14歳だったセバスチャンは爵位を狙う叔父によってふたりの弟と共に塔に監禁されてしまう。殺される直前に幼なじみのメアリーの助けで逃げ出せたセバスチャンは、領地の土をハンカチに包みメアリーのリボンで結ぶと、いつかきっと帰ってくると誓い、弟たちと姿を消した―。それから12年。セバスチャンはもう無邪気な少年ではなかった。軍隊に入り、戦争で傷つき叔父への復讐に燃えて生きてきた彼を支えていたのは、メアリーのリボンと、彼女と交わした口づけの淡い想い出だった。弟たちと社交界に復帰した彼はメアリーと再会するが、彼女はもはやおてんばな少女ではなく、ひとりの美しい女性になり婚約までしていた―。12年ぶりの思わぬ再会から揺れ動く、公爵と幼なじみの恋の行方は!?ロレイン・ヒース、待望の新シリーズ開幕!!
著者等紹介
ヒース,ロレイン[ヒース,ロレイン] [Heath,Lorraine]
ニューヨークタイムズのベストセラーリストの常連で、RITA賞受賞の人気ロマンス作家
旦紀子[ダンノリコ]
東京生まれ。成城大学文芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
23
父・公爵の事故死後、叔父によって塔に幽閉された三兄弟。隣人の女子に助けられ、彼女の髪のリボンと父のハンカチで領地の土を包み、復讐を誓う長男…ドラマチックな冒頭にごくり。とはいえロマンス小説ですので、活劇ならここからがメイン!という場所はすっ飛ばし、女子が美女になり、男子たちは数々の苦難の末長男はひどい傷を負った元軍人、双子の次男は笑いで傷を隠す海の商人、救貧院に置き去りにされた末っ子はロンドンの悪の巣窟で王様になったところからスタートです。でもね、この人やっぱり面白いですよ!早く続き読みたい。2017/05/16
Miyuki_fsog
14
今回の作品も とても切なく そしてキュンキュンさせられるお話でした‼ セバスチャンが怪我をしたときに現れたDr.クレイヴスはもしかすると…(≧∇≦)2018/01/28
choco
12
セバスチャン14歳。二人の弟とともに叔父の策略で危うく殺されそうになりながらも12年後片目の軍人となって再び現れる。その間、末弟は救貧院に預けて、中弟は船長に売っっちゃって、自分は軍に入り叔父への復讐を画策する。男兄弟物は一致団結仲良しが常だったりするけど、この兄弟の仲の冷ややかなこと。お兄ちゃんは自責の念を持つけど、末弟なんて超冷たい。シリーズだから、弟たちの人生を追わなければ。2017/05/21
こげぱん
11
★★★2018/08/18
ぽこ
9
我が道をゆく押せ押せなヒロインに対して、ヒーローは繊細で傷つきやすい人だった。心に傷を負ったヒーローの慟哭は切なかった。長男ってこんなものさ。ヒロインは夫というよりも、ダメ息子を見守る母親の心境になっているのでは。ヒロインの気持ちがなぜだかとてもよく理解できて面白く読めました。2015/05/26
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