内容説明
二六〇年にわたる平和を創生した江戸幕府初代将軍・徳川家康。実は家康は最初から天下を狙えるような最強の家臣団を持っていたわけではない。むしろ最低の境遇と、最弱の家臣団を持つところから出発しているのだ。大きな組織に所属することでしか生き残れなかった戦国時代、弱小集団でしかなかった家康家臣団が、なぜ最後には天下を統治できる組織にまで変貌できたのか。そこには織田信長にも豊臣秀吉にもなしえなかった、「家臣を魅了し、家臣に愛される」という、家康流絆の物語が隠されているのだった。
目次
1章 「信」で繋がった最初の家臣団たちの苦闘
2章 主従一体となった独立への願い
3章 激戦の続く創業時を支えた家臣との絆
4章 忍耐と飛躍が結束を固めた経営戦略
5章 一大名から天下人への変貌
6章 戦闘集団から政治家集団への脱皮
7章 経済、文化、外交、宗教、異能のプロフェッショナル集団
8章 国家運営の礎を築く方策とは
終章 徳川家康のリーダー論
著者等紹介
小野雅彦[オノマサヒコ]
1973年秋田県生まれ。明治学院大学法学部法律学科卒業。学生時代より歴史に興味が深く、雑誌などの編集部を経て、歴史関係の雑誌を制作する編集会社に入社。朝日新聞出版やデアゴスティーニ・ジャパンで発行する日本史をテーマとしたパートワーク(分冊百科)の編集・執筆に携わる。在籍時から歴史関係の著述業を開始し、2012年に独立。主に戦国時代や幕末を描いた雑誌(歴史REALなど)で筆活動を行っている。また地方史を研究するかたわら、東日本大震災以降は、各地の原発関連の著述も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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