内容説明
堺の商家に生まれ、信長の茶堂・秀吉の腹心となって失脚するまでの等身大の利休像を、厳選した史料から道具選びや創意工夫等を読み解くことで描く意欲作。
目次
序章 利休の生涯と戦国時代の終焉
第1章 信長上洛以前の利休
第2章 信長上洛以降の利休
第3章 信長茶会と利休
第4章 信長の茶道具利用と利休
第5章 信長没後の秀吉と利休
第6章 関白・秀吉と利休
第7章 刀狩以降の秀吉と利休
終章 利休の死とわび茶の成立
付論 信長・秀吉研究と利休研究
著者等紹介
田中仙堂[タナカセンドウ]
1958年、東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。大日本茶道学会会長。公益財団法人三徳庵理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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リトルトゥース☝️
4
茶人必読の本だと思います。 何が凄いかって、千利休が存命していた茶会記だけで千利休象を論じてる。 従来の歴史著書では、没後の資料など含めて論じる。そのため、誇張が生まれてもおかしくない。 正直、感想を言うと、千利休が知りたい人からすると千利休があまり見えてこない。千利休は著名ではあるが、茶人であるので資料も少ないから致しかない部分もある。しかし、千利休が置かれていた茶会の状況を知る上で良書だと思う。 私は、茶人ではないが茶人にオススメしたい本です。2023/12/26
知降 星人
1
改めるべきは、「信長のことだから、茶でも何か革新的なことを行っているのに違いない」という旧来の信長像に引きずられた研究者側の先入観であろう。~~知らず知らずに徳川史観に沿って史料解釈してしまったり、あるいは所与の前提としている「常識」こそが徳川史観の産物だったりする。2019/08/15
たつのすけ
0
○2021/08/31
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