出版社内容情報
2025年5月24日、ひとりの女子プロレスラーが引退を迎える。
〝女子プロレス界の人間国宝〟とも呼ばれる、高橋奈七永である。
その28年にわたるプロレス人生は、まさに波乱万丈。
高校を中退し、憧れだった全日本女子プロレスに入門するも、デビュー2年目に会社が倒産。新生全女の中心選手として奮闘し、悲願のチャンピオンベルトを獲得するもケガで返上。その療養中に全女は解散してしまう。その後は新団体の旗揚げに3度関わるも、相次いで離脱。度重なるケガ、そして経営者・プロレスラーとしてのプレッシャー……精神的に追い詰められた結果、ついにはうつ病を発症してしまう。
しかし、それでも高橋奈七永は闘い続けた。
何度倒れても、その度に立ち上がり、また前に向かって進んできた。
なぜなら、それこそがプロレスラーだから……。
「格闘女神ATHENA」が生んだ伝説のユニット『キッスの世界』同窓会対談のほか、プロレスの師匠である日高郁人選手との対談も収録。希少写真も多数掲載。
読めば「パッション!」が湧いてくる、高橋奈七永28年の集大成!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
42
実力を誰もが認めながらも、ある意味で不出世な女子プロレスラーの自伝。同時期引退のセンダイガールズ・里村明衣子の現役生活と社長っぶりを陽とするなら、肉体と精神をボロボロにしながら築いた28年間は、気の毒だけれど陰としか言いようがない。けれども私は結果的に、そんな彼女のキャリアを、無意識に見守り続けてきた。スターダム→SEAdLINNNG→マリーゴールドと、ここ10年が最も精力的なピークだった。崩壊直前の全女でのラスカチョとの闘いも印象深いが、なんといっても世志琥との絆が熱い。観客と作る劇場型エンタメに乾杯!2025/06/09
pudonsha
0
試合中に自分を俯瞰するなど、技術的な話も興味深かった。2025/06/02
sheep book
0
精神の浮き沈みの激しさがすごいです。特に沈んだとき。それでも必死で浮かんできます。結局はプロレスが大好きだからです。2025/05/29