出版社内容情報
本書は、作家たちの本音や失言、暴言を集めたアンソロジーです。
名作を生み出し、歴史に名を残した作家といえども、言葉選びを誤ることもしばしば。むしろ、必要以上に周囲を巻き込み、世間を騒がす問題に発展することもありました。
師匠である佐藤春夫や井伏鱒二を作品内で皮肉って、大叱責を受けた太宰治。
こき下ろした作家の弟子から決闘を申し込まれた、坂口安吾。
雑誌の後記で、原稿料や各号の売れ行き、もうけの有無まで公開し続けた菊池寛。
新聞社入社にあたり、教師時代の不満を新聞紙面にぶちまけた夏目漱石。
「好きな人の夫になれないなら豚になる」と友人に漏らした、若き日の谷崎潤一郎……。
収録したのは、明治から昭和にかけて活躍した、誰もが知る大作家の逸話。問題発言を含む随筆や手紙、日記、知人らの回想文などから、作家たちの言動を探りました。
大作家による、人間味あふれるぶっ飛び発言の数々。楽しんで読んでいただけると、うれしく思います。
内容説明
恩師たちを作品内で皮肉って大目玉をくらう太宰治。連載作を好き勝手言われて不満たらたらの夏目漱石。酔った勢いで森〓外を揶揄して焦る高村光太郎。言葉のプロがうっかり漏らしたぶっ飛び発言のアンソロジー。
目次
第1章 口がすべって大目玉をくらう(佐藤春夫を皮肉って大目玉をくらう太宰治;井伏鱒二を怒らせて平身低頭の太宰治;兄を呆れさせて恐縮する太宰治)
第2章 酒が入ってうっかり失言(酔ってついつい暴言が出る中原中也;坂口安吾の破天荒な飲みっぷり;酒癖が悪すぎて顰蹙を買いまくる漱石の弟子;高村光太郎、酔ったせいか森〓外を怒らせる)
第3章 原稿をめぐるいざこざ(編集者と作家の攻防;文芸の商業化に苦言を呈する佐藤春夫;作家兼編集者たちの驚きの言動)
第4章 愚痴や文句が喧嘩に発展(漱石の愚痴と癇癪;夏目漱石対自然主義作家たち;同業者をこき下ろす作家たち;菊池寛に企画をパクられたと怒る北原白秋)
第5章 性愛がらみの問題発言(谷崎潤一郎の自由過ぎる性愛;軽はずみな発言を連発する芥川龍之介;遊びのつもりが痛い目に合う石川啄木)
感想・レビュー
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メタボン
ロマンチッカーnao
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烏骨鶏
ishida