内容説明
科学が歴史をどのように動かしてきたかが5つのテーマでわかる。歴史は科学の力に大きく左右される。
目次
1章 火薬(最強の元軍を撃退できたのはなぜ?;忍者はどんな火器を使っていた? ほか)
2章 刀(刀のための鉄はどのように作る?;なぜ日本刀は反っているのか? ほか)
3章 船(日本人はどこから、どのようにして来た?;丸木舟は転覆しないのか? ほか)
4章 酒(日本人はいつから酒を飲んでいた?;八俣の大蛇が飲んだのはどんな酒? ほか)
5章 染色(なぜ紫は特別な色なのか?;天皇のみに許された禁色「黄櫨染」とはどんな色? ほか)
著者等紹介
三澤信也[ミサワシンヤ]
長野県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。長野県の中学、高校にて物理を中心に理科教育を行っている。また、ホームページ「大学入試攻略の部屋」を運営し、物理・化学の無料動画などを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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asobi
5
純粋文系だった僕としては、歴史の発展の裏に科学があるということを高校時代に教えてほしかった。歴史は起こったらしいってことしか教えず、まず覚えろって感じだったし、物理化学との関連なんて考えもしなかったよ。歴史好き女子高生と理科教師の融合。テーマは網羅的じゃないけど、比較文化的考察もあって楽しめた。ヨーロッパで火薬が発展した理由には驚くよね。2023/08/20
乱読家 護る会支持!
4
⚫︎長篠の戦い「鉄砲三段撃ち」は後の創作。狭い場所での入れ替わり立ち替わりは、引火のリスクが高い。射撃、弾込め、火薬詰めの作業分担をしたのは? ⚫︎戦国大名は、鉄砲の火薬を手に入れるため、引き換えに日本人を奴隷として売っていた。白川郷で人や家畜の糞尿から硝石を製造するようになり、火薬を国産化出来たので、秀吉は「バテレン追放令」を出すことができた。 ⚫︎秀吉の朝鮮出兵では、大砲を搭載した朝鮮の水軍に苦戦した。それから、大砲の国産化に乗り出し、大坂の陣での大砲による天守への攻撃につながった。 などなど2023/12/14
Yoshihiro Yamamoto
2
B+ 「日本刀」「発酵」「染色」など、どれも関心のある項目だったので、そこそこ楽しめたが、本のタイトル「日本史の謎」と、それらの項目の結びつきがどうもよくわからなかった…。ふつう、このタイトルだと、歴史上の有名な「謎」を科学の立場から解説して「あっ」と驚かせるということを期待すると思うけど…😅2023/07/13
林芳
0
わかりやすくを念頭に置いたような文章。まず興味を持ってもらうこと、そして次の一冊へといった本。2025/03/10
dahatake
0
火薬や刀などの実用の武器としての科学的な検証などテーマは良いと思う。ただ、内容は薄めだし、根拠も弱め。中学生くらいの読者が丁度よいのかもしれない。副読者的に。2024/07/17
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- 和書
- 獣医組織学 (第6版)