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内容説明
ヤクザのバッジを外して、弁護士バッジを付けました。予備校をドロップアウトしてヤクザになり、一時期は深刻な覚せい剤中毒の道へ…。そこから一念発起して弁護士となった著者の波乱の人生を描く、骨太ノンフィクション。
目次
第1章 僕が不良になるまで
第2章 ヤクザの世界へ
第3章 覚醒剤に溺れる
第4章 弁護士を目指す
第5章 勉強漬けの日々
第6章 元ヤクザ弁護士
著者等紹介
諸橋仁智[モロハシヨシトモ]
福島県いわき市出身。高校卒業後、予備校時代の友人に誘われて覚醒剤に手を出し、ヤクザの道へ進む。数年後には覚醒剤の深刻な中毒症状に襲われ強制入院、そして逮捕を経験。弁護士として再出発することを誓う。平成25年に司法試験に合格し、現在は弁護士としての業務のかたわら、自身の経験を活かした情報発信を各メディアで精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
127
覚醒剤売人からヤクザになり、中毒で入院・逮捕・破門を経て弁護士になった著者が語る「生き直しのコツ」。要点は①生活リズムを朝型に整える②人間関係を取捨選択する③しつこくなる、の3点。人当たりがよく、賢く、裕福で器用という性質は「継続力がない」というおちこぼれな青年期を齎した。平明かつ穏便な語りで披瀝される規格外な遍歴は刺激的でそれだけで面白い。売人の商才、問題集中心の能率的な勉強法に加えて、経歴も炎上も事務員経験も悉くバネにするアグレッシヴな生き方など極めて明晰な筋立てでプレゼンした一冊。母親の支えは絶大。2023/12/29
マリリン
46
タイトルや帯に書かれている言葉はともかく、自身としっかり向き合う方だと感じた。簡潔な文体は職業柄か。陰転したきっかけや陽転したきっかけなども興味深いが、盛ることもなく謙遜することもなく事実を淡々と綴っている感が良い。...子供の頃欠けていたのは、コツコツ努力する継続力。不良にさせた環境要因は、生活リズムを崩して昼夜逆転。生活の乱れからくる自律神経失調症。...人に流されやすい。...情報は整理されて初めて使い物になる...。知る機会のない世界を垣間見た。現在に至る経緯も丁寧に書かれていて読了感が清々しい。2023/11/23
ノンケ女医長
36
かなり衝撃を受けた。いろいろな意味で、あちらの世界からきちんと戻って来てくれたと賞賛したい。薬物の使用歴、行間に潜む生き辛さ。鑑別にいろいろな疾患が頭に浮かぶ。松沢病院に措置入院し、1週間で退院。措置症状が消褪したと判断されたのか、それとも違う事情なのか。著者は、自身が受けた医療に特段の関心を示されていないが、退院後の症状と、その後の経過に手に汗握り、血が騒いだ。弁護士会に登録されるまでの転帰も,固唾を飲みながら読んだ。本人が経験した辛苦は尋常でなかったはず。続編で、いっそう詳らかに表現し尽くして欲しい。2023/10/30
kanki
29
執行猶予だから前科ではない。朝型生活にし、7年かけて合格。すごいなあ2024/04/05
GELC
24
名著「だからあなたも生き抜いて」よりも、極道時代や受験に関する記述の分量も多く詳細。文体もライトなので、生き方に訴えてくるという程のことは無い。闇金やシャブ屋のエピソードはウシジマくんさながら。これらの経験からしつこさやアグレッシブな営業姿勢を学べたと言ってしまうのは賛否両論ありそうだが、万人に向けて書かなければならない道理もないので、正直に書いてもらうのは良いと思う。ただし、あちらの方々関係の依頼も多そうな雰囲気なので、倫理観だけは忘れずに、特殊な経験を活かして活躍していただきたい。2024/08/13
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