内容説明
藩主でも幕府の意向で切腹&お家断絶。存亡の危機に直面したお殿様たちの命運。家臣や親族大名、時には幕府も巻き込んだ!お家存続をめぐる諸勢力の思惑や隠れた慣行に迫る。
目次
第1章 跡継ぎなしで大名廃業
第2章 刃傷沙汰や乱心で大名廃業
第3章 幕府に楯突いて大名廃業
第4章 戦争を起こして大名廃業
第5章 強制隠居で大名廃業
第6章 御家騒動で大名廃業
第7章 領民からの反発で大名廃業
著者等紹介
安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きみたけ
53
著者は、JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める安藤優一郎氏。大名としての身分・地位を失ったさまざまな事例に注目して、お家存続をめぐる幕府や諸勢力の思惑や隠れた慣行に迫った一冊。新たに得た知識としては、江戸城内の刃傷沙汰は他にもあったそうで、浅野内匠頭の件は当然知ってるとして、他にも大聖寺新田藩主の前田利昌と大和柳本藩主の織田秀親の仲が悪く、利昌が秀親の腹を脇差で刺して殺害する事件を起こしている。他にも、江戸城登城のプレッシャーに耐えられず発狂するなど、参勤交代も大変だったようです。2024/09/12
rosetta
25
コンビニ本とまではいかないがかなり緩く読める暇潰し本。江戸幕府も初期の家光の頃までは政権が安定せず積極的に大名家を改易した。由井正雪の乱で浪人が増えると社会が不穏になる事に気付き、その頃から減封はあっても取り潰しはなるべくしないようになった。42例をあげて解説。末期養子が認められるようになるまでは後継なしでの当主の急死、浅野匠で有名な江戸城内での刃傷沙汰。素行が悪かったり幕府に反抗的だったせいでの強制隠居も廃業として扱っているのはいいとしても、豊臣家まで取り潰しとして扱うのは如何なものか?ネタ切れ?2023/03/08
金吾
24
廃絶大名について物語風に軽く読めます。強制隠居の章は良かったです。2023/12/24
Teo
3
面白かった。江戸時代の大名はこうも色々と改易とか厳封とかされていたんだ。知ってる例なんて島原の乱の時とか忠臣蔵の時のとか、そんな程度だった。2023/03/03
はる
2
いろんな理由で改易になっている。江戸城刃傷事件けっこうあったんだあ。2023/04/08