内容説明
一度は読みたかったビジネスマンのバイブルを超訳!マルクスの理論がわかりやすく学べる!
目次
1章 そもそも富とは何なのか?
2章 価値の交換がお金を動かす
3章 資本、それはお金を稼ぐお金
4章 労働力は労働者が売る商品である
5章 資本主義システムでの労働の構造
6章 人はどうして資本の奴隷になるのか
7章 人はなぜ金持ちになれないのか?
8章 技術の発達が人を幸せにしない理由
9章 資本が雪だるま式に増える理由
10章 資本が巨大になるメカニズム
11章 資本主義は恐慌から逃れられない
著者等紹介
許成準[ホソンジュン]
2000年KAIST(国立韓国科学技術院)大学院卒(工学修士)。ゲーム製作、VRシステム製作、インスタレーションアートなど、様々なプロジェクトの経験から、組織作り・リーダーシップを研究するようになり、ビジネス・リーダーシップ関連の著作を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
30
マルクスの勉強の続き。なんとなく大雑把にはいろいろ分かってきたのじゃないかなという感じ。人間が良い悪いとかではなく資本の論理によって動いていることの例として、サッカーの決勝が日本対ブラジルだったらの例えなどが出てくるのが面白いし、分かりやすかった。2022/10/30
紫砂茶壺
6
資本論のエッセンスを超訳の2ページ読み切りというスタイルで提供してくれている。マルクス経済学固有のわかりにくい用語を、現代の産業に置き換えて説明しているのでわかりやすい。社会主義国の失敗が資本主義の正しさの証明だと思っている人にこそ読んでほしい。資本主義は数ある経済体制の中でも辛うじてマシな部類に属すから、多くの国で採用されているのであって、決して資本主義で人間がハッピーになれるわけではないことがよく分かる。景気は波に例えられるが正弦波のような波ではなくて、ゆっくり上がってドンっと落ちるタイプの波ね。2019/05/15
Shin Yamaura
5
学生の時に読んでよくわからなかったけど、今読むと面白い。マルクスの資本論を超絶分かりやすく、現代的な事例と合わせて紹介した一冊。 「お金→原料や商品→労働→お金’ と変化していく中で、労働だけが剰余価値を生むことができる。(他のものは全て等価交換だから)ただ、生じた剰余価値は労働者ではなく資本家に集約される」とあり、元々感覚的には理解していた部分ではあるものの、改めて理論として知るとなるほどなぁと。ちなみに、本書によるとテクノロジーは働く人にとっての恩恵ではなく、資本家の剰余価値を増幅させるだけとのこと。2020/05/01
健太
3
マルクスの資本論を分かりやすく解説してくれた本書。原文だけでは理解出来ない資本論をこの本のおかげで少しは理解できた気がする。資本家が剰余価値率を高める中で、労働者は資本の奴隷となる。また、労働力には限界があり、テクノロジーによって生産性を高めれば、労働者による労働力の価値が下がる。そんな世の中で私たちがやるべきことは、努力で能力を伸ばすだけではなく、関心・野望を持つということ。お金を稼ぐ方法は世界のあちこちにあるのだから「私なんて…」と無関心でいたら、ひたすら自分に与えられた仕事に没頭する人になってしまう2021/03/05
脳疣沼
2
なんとも分かりやすい資本論の解説。資本論は入門書さえも小難しいのが多いが、本書なら誰でも読めるだろう。この分かりやすく書く力量は相当なものだと思うのだが、著者の許さんとは何者なのか?韓国の大学を出てるらしいし、名前からしても韓国人らしいのだが、工学修士だったりと経歴からして不思議である。他にも色んな超訳を出してるみたいだが、なんとも気になる。2023/04/06