内容説明
この時代にもっとも必要な学問、地政学を通して世界を見れば「何が起きているのか」が驚くほどよくわかる。
目次
第1章 「地政学」とは何か?
第2章 世界をかき回す覇権国家―アメリカの地政学
第3章 帝国主義へ回帰する北の大国―ロシアの地政学
第4章 アジアの覇権をねらう―中国の地政学
第5章 ナショナリズムが吹き荒れる!?―ヨーロッパの地政学
第6章 紛争と大国の思惑が渦巻く―中近東の地政学
第7章 大国の情勢を映す―アジアの地政学
著者等紹介
沢辺有司[サワベユウジ]
フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業。在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学ぶ。編集プロダクション勤務を経て渡仏。パリで思索に耽る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。パリのカルチエ散歩マガジン『pi´eton(ぴえとん)』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぎすけ
5
戦略的、外交的に必要な地政学。ドイツと日本は、地政学を敗戦から封印してきたらしい。やはりどこにもアメリカの文字が出てくる。オバマ、トランプと、世界の警察という役目から降りたアメリカ。しかし、この本を読むと、意外にトランプが商人らしい交渉力を発揮しているのではないかとも思える。だからといって、再びトランプ大統領、もあまり望まない。日本は敵基地攻撃能力が必要とも思える記述があるが、まずは自分の周辺の把握と交渉力の持った優秀な官僚(政治家でなく)が必要。2022/09/01
たなかはん
5
わかりやすかった。地政学という言葉の意味をこれまで誤解していたことがわかった。自分が思っていたより生臭いものである事がわかった。2019/07/17
しんさん
4
いかなるジャンルも、「いちばんやさしい」「入門」「はじめての」をうたう本はこれくらいわかりやすくあってほしい。初心者でもぐいぐいわかる良本でした。2023/03/14
ヒュンフ
2
概念としては分かっていたが、近年の世界情勢や細かい部分の知識を補強する目的で読んでみた。 米はトランプのアメリカ第一主義で動き 露は欧州へのガス輸出 中は権益と領地の拡大 東南アジアは対中か親中で動き 欧州はEUと露の関係の中で動き 中東はイスラム教と原油パワーと裏にいるアメリカとの中で動き それぞれが目的を持って動いてる中で日本は米国依存の先に目的が無い様に思えた イギリスに倣うとは言え、米国以外への能動的接触があまりにも少ない 目的があるように思えない 外交では頼りない国だと思えてしまう2019/10/18
シノウ
2
地政学的な観点で、図解を交え世界情勢がまとめられた本。 国際関係はやはり大国マターでしか進まない…。 中東における不安定さはイギリスの3枚舌外交のせいだったりするのではないだろうか。 地政学の影響も強いが、当然、歴史や宗教そして資源など様々な要因が影響していることは忘れてはならない。2019/06/04