内容説明
神仏霊など科学的には証明されていない存在を商品化して様々な形で相談者に伝達するサービス業のことを、著者は「オカルト業界」と呼んでいる。祈祷師、能力開発セミナー、フリーエネルギー、気功、生き霊、霊媒師、預言者、若返りの水…。信じたらどうなるのか?オカルト業界に翻弄され続けた女性ライターによる、体当たりルポルタージュ!
目次
第1話 拝み屋さん―新興宗教の教祖さまは二重人格
第2話 フリーエネルギー―無尽蔵に使える夢のエネルギー?
第3話 怪しい台湾人気功師―肩こりさえ治せない気功術
第4話 「魔界」を信仰する集団―大はずれの地震予知
第5話 怪しいセミナー―15万円のセミナーを受けたらノイローゼに?
第6話 日本一の霊能者―霊能力で犯罪を暴くことはできるのか?
第7話 生き霊は存在するのか?―重すぎる愛の末路
第8話 何の御利益もない御神行―神さまを活気付ける儀式とは
第9話 神を信じた男の最期―貧乏・難病・孤独死
著者等紹介
三浦悦子[ミウラエツコ]
大阪大学文学部美術史学科で学んだ後、週刊誌や月刊誌などの記者などを経て、現在は書籍のライティング活動をする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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猫丸
16
なるほど。ライターやっていると、オカルト業界から原稿の発注があったりするワケですね。それがなかなかバカにならない稿料なら、どこでもホイホイついていくのもわかる。どう見ても面倒を呼び込んでいるとしか見えない著者であるが、太い法人に巻き付いて月収数百万も狙えるとなればgo to宗教の一手でしょう。失敗の原因は中途半端にオカルトを信じているところ。体の不調や偶発的災難の第一因に超自然力を発想する心の癖は、業界研究には向いていないと言わざるを得ないなあ。面白い人に会えたのが儲けもんですかね。2020/12/03
きら
2
タイトルにふさわしい内容なのは確かで、ものの見事に近寄ってはいけない人たちのエピソードばっかりなんだけど、だんだん、この著者の人もなんかおかしいぞ……と思わせる展開に。そして、その気持ち悪さが第7話で大爆発。狙って書かれた話だったらそれはそれで凄いけど、どうも天然としか思えない。「体当たりルポージュ」ってなんか違うよなあ。この人、ビール業界についての本とかも出してるそうなので、それはちゃんとまともに書けているのかある意味では読んでみたくなった。2015/01/19
tomoaoso
1
作者のお金の感覚が無くなっていくのが怖い。 あとがきで「彼らは幸せになりたくてオカルト業界の門を叩くのに、実際には幸せにはなってないのではないか」が印象的。 趣味でも何でも程々が一番だと感じた。2023/08/17
佐倉
1
各スピリチュアル食べ歩きオカルト観光最前線!みたいな一冊。著者がライターとして関わってきた団体での体験ルポなのだが、その世界で生きる人々の、端から見ると滑稽な、何とも言えない悲哀のようなものが垣間見えてくる。どの集団も崇高な教義や理論を掲げるが、次第に欲にまみれた現実のギャップが顕になっていく。この本はそれを社会問題として批判したり検証したりしない。かといって盲目的に信じたりもしない。信じたいと思う気持ちを現実が引き戻していく、そんな哀れな出会いと別れを繰り返していくのみである。
やしの実
1
#2016年9月3日第1刷発行で読みました #★★★☆☆ * 関わってみたら、こんな目に逢いました! * #神仏霊など科学的には証明されていない存在を #商品化して様々な形で相談者に #伝達するサービス業のことを、 #著者はオカルト業界と呼んでいる。 #祈祷師、#能力開発セミナー、#フリーエネルギー、#気功、#生き霊、#霊媒師、#預言者、#若返りの水。 #信じたらどうなるのか? #オカルト業界に翻弄され続けた女性ライターによる、 #体当たりルポルタージュ! * これはかなり体当たりされていましたね。ただ、2016/11/02