内容説明
容易に人を寄せつけない冒険があり、思いがけない転倒がある。このエッセー集に収められた文章も日々の「転倒」に近いのではないかと思う。私は自分でも形容しがたい「転倒」の音楽をやっているミュージシャンであるが、その点でだけ私の文学と音楽は冒険に似ているかもしれない。
目次
砂漠の日本人
孤独の発見―ポール・オースターとエドモン・ジャベス
少年
ゴダール、ダコール―Godard,d’acord
セリーヌ・ロックンロール
アントナン・アルトーと音楽
母の幻覚
友情
どんな風に?―サミュエル・ベケット
後ろ向きのベケット
里程標―アンドレ・ブルトンを讃える
修羅の春―宮沢賢治
拝火落日―石川淳のことなど
慙服は我にありや―大泉黒石
ジャコメッティ―ジャン・ジュネの頁の余白に
石は何を叫ぶのか―エゴン・シーレ
さっきまで雨が―福山知佐子
病んだ天体―渡辺千尋の銅版画作品のために
我々はそこにいた―EP‐4 反メディア年代記のために
動いてはならない―室伏鴻〔ほか〕
著者等紹介
鈴木創士[スズキソウシ]
作家、フランス文学者、ミュージシャン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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