内容説明
20世紀最大の詩人の一人、W・H・オーデンが、1930年代後半の〈危機の時代〉に終生の伴侶となるチェスター・カルマンに捧げた詩集『もうひとつの時代』。フロイトに心酔し、人間の狂信、抑圧を軽妙に語り、第二次世界大戦前夜を描きながら、世紀をこえて現代の混迷を“予言”し、そしてイェイツ、フロイトを追悼する…。今を生きる人間にとって「もうひとつの時代」などないのだ。
目次
第1部 人びとと国ぐに(肖像;〈法〉は〈愛〉のように;動物たち ほか)
第2部 バラッド、ブルース、その他(もの憂い逢引き;バラッド 三篇;四つの歌―ミス・ヘドリ・アンダスンのために ほか)
第3部 折りにふれて―追悼詩など(スペイン一九三七年;W・B・イェイツ追悼;エルンスト・トラー追悼 ほか)
著者等紹介
岩崎宗治[イワサキソウジ]
1929年、三重県に生まれる。Master of Letters(ケンブリッジ大学)、文学博士(名古屋大学)、名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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