内容説明
フランス文学史に燦然と輝く詩人は、駐日大使として訪れた異国の地で何を見出したのか。日本というトポスのもと、生者と死者、見えるものと見えないもののあいだに橋を架ける〈媒介者〉のモティーフを手掛かりに、その詩学の核心に迫る。
目次
序章 クローデルからマラルメへ―象徴主義者たちの〈観念〉論争
第一章 形而上への扉、日本への扉
第二章 比喩と論理学―クローデルの日光体験
第三章 神とカミのあいだで―神道と形而上
第四章 虚無の形而上学―頽廃としての仏教
第五章 魂の在処―平田国学と『女と影』
第六章 媒介する天使―能のスコラ学
第七章 ものの「ああ性」を求めて―物のあはれの形而上学
第八章 間奏曲―誤解された修辞
第九章 虚無から射かけられる矢―水墨画の神学
第十章 アリストテレスと唐辛子―新たなクラテュロス主義
終章 「東洋という偉大な書物」
著者等紹介
大出敦[オオデアツシ]
1967年、栃木県に生まれる。筑波大学大学院後期博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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