内容説明
旧哲学が拠って立つ同一律でも、多くの現代(脱‐)哲学が採る差異律でもなく、不可識別的「純粋‐多」から出発するバディウが、メタ存在論・数理‐集合論を超えて遭遇する“´ev´enement”(出来事・生起)を「公理論的(‐実存的)‐思惟・判断・決定」(d´ecision axiomatique)としての主体の能作をもって“g´en´erique”(準‐普遍的・成起)へと前‐未来的(futur ant´erieur)に投企・自成させていく、不断の真理創造の営み。
目次
序章 哲学の再開
第1章 存在
第2章 思惟
第3章 生起
第4章 成起
第5章 真理
第6章 主体
第7章 創造
結章 ゲルニカを活きる―“ガザに盲いて”
著者等紹介
中田光雄[ナカタミツオ]
1939年、東京・小石川生まれ。1944年より、群馬県。東京大学教養学部教養学科(フランス科)卒。同大学大学院人文科学研究科(比較文化)博士課程中退。パリ大学大学院(仏国政府給費招聘留学)哲学科博士課程修了。仏国文学博士(哲学)(Doc.es Lettres)。筑波大学名誉教授。仏国学術勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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