内容説明
ソシュールが切り開いた一般言語学の可能性を極限まで押し進め、バルトやドゥルーズをはじめとする批評家・哲学者たちに大きな影響を与え続けている言語学者が“言語素論”(gloss´ematique)のエッセンスを柔らかい語り口で提示する「言語理論についての講話」、強靱な抽象的思考の結晶である「言語理論のレジュメ」をはじめとする、構造言語学の極北へと誘う最重要論考を収録。
目次
1 言語理論の原理(言語相関の一般構造;言語形式と言語実質;言語理論についての講話;言語理論のレジュメ―言語素論、序説と普遍部門)
2 表現の研究(音素論の原理について;印欧語の音声体系についての見解;音声学と言語学の関係について;構造的単位としての音節)
3 附録(ルイ・イェルムスレウの『言語理論の基礎づけ』について(アンドレ・マルティネ)
イェルムスレウを読むマルティネを読むイェルムスレウ(ミシェル・アリヴェ))
著者等紹介
イェルムスレウ,ルイ[イェルムスレウ,ルイ] [Hjelmslev,Louis]
1899年、コペンハーゲンに生まれ、1965年、同地に没した。デンマークの言語学者。ソシュールが切り開いた一般言語学を押し進め、バルトやドゥルーズに大きな影響を与えた
平田公威[ヒラタキミタケ]
1990年、沖縄県に生まれる。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大谷大学文学部哲学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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